2020.12.07 ECモール
人気高騰商品の転売、フリマアプリでは問題なし?…マケプレ有識者会議
フリマアプリ「メルカリ」を運営する(株)メルカリはこのほど、5回目となる「マーケットプレイスのあり方に関する有識者会議」(座長・梅津光弘慶応大准教授、8人)を開催。引き続き、運営・管理のための原則(Principles)を議論したが、関連する人気高騰商品の転売への対応については、「積極的に対応する必要はない」との見解が大勢を占めた。
マーケットプレイスが果たす役割や機能について議論
有識者会議の主目的は、マーケットプレイスの運営・管理のためのルールのベースとなる、基本的な考え方を定める原則(Principles)の議論と結論。「メルカリ」をはじめとする二次流通のマーケットプレイスでは今年、新型コロナウイルスの感染拡大により社会全体でさまざまな物資の需給バランスが変化し、従来通りの判断が難しいケースが発生した。
こうした状況を受け、メルカリは、社会の中でマーケットプレイスが果たすべき役割や機能について、外部の視点をとり入れた議論を行うことにより、社会にとって必要なマーケットプレイスの姿を模索、検討している。
人気高騰商品でも「転売自体は悪いことではない」が支配的に
人気高騰商品の転売への対応方針に関する議論では、メルカリが積極的に対応する必要はないとの見解が示された。これまでも「転売自体は悪いことではない」という意見が支配的だったが、今回も「一次流通に在庫が大量にあれば、高額で出品されたものも売れなくなり、しばらくすれば値段が下がる」「需給バランスの反映の結果として、値段が上がることは当然」「規制する場合、その合理性を説明する必要がある。
説明できなければ、価格を自由につけられないマーケットであると捉えられかねない」などが主な意見だった。
一方で、こんな指摘も。「人気高騰商品の転売を不快に思うという意見が一定数あることに留意する必要がある」「一次流通で販売時の対策がなされているのであれば、そのフォローができるようになっていると良い」。
「無在庫販売の場合は対応が必要」との意見も
さらに、「現状でも対応が取られているが、無在庫販売などの場合は対応が必要」「不正出品の恐れがある場合に注意喚起が出るなど、UXで解決できる部分もある」「出品規制などの措置をするのであれば、Principlesに照らして説明できる措置とする必要がある」など。
意見交換の中で、主眼の「Principlesの位置付け」についての意見も交わされた。「Principles自体は関連の細則や実務ルールのベースとなる憲法的な位置付けのものと捉え、ある程度、抽象的な概念を記述するようなものとし、人気高騰商品への対応のような細かな点はPrinciplesを策定した後、議論をした上で細則などに落とし込むのではどうか」。
「いまはPrinciplesを策定し、それを用いたコミュニケーションを通じて、メルカリというマーケットプレイスの形成や、世間の意識形成をしていくことが重要だ」――。意見百出の中、社会的役割の観点から、「倫理性」「人道性」といった言葉も飛び交う「Principles」策定の議論は難航しそうだが、引き続き、議論を継続することとなった。
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