2020.10.19 調査・統計
消費行動が巻き戻し?デジタル購入が鈍化傾向に…コロナ禍の消費調査
(株)ジェーシービーと(株)ナウキャストはこのほど、国内消費指数「JCB消費NOW」の9月後半の速報値を更新した。コロナ禍に伴う社会経済情勢の変化に対応したもので、低調だった「旅行」「宿泊」「外食」「娯楽」などのサービス消費に回復の兆しが見える一方で、好調だった「家電」「家具」「EC」「コンテンツ配信」の成長率が鈍化傾向にある。加速していた「巣ごもり消費」などへの消費行動のシフトに、巻き戻しの兆候があると分析している。
増税駆け込み需要と連休分散が影響
こうした消費行動の変化がみられるものの、両社は前年以前との比較値には「9月後半」の特殊要因が2点あり、その特徴を加味した動向の注視が必要としている。一つは「消費税率アップ前の駆け込み要因」。業種によっては数値が実体よりも弱く見える可能性がある。二つ目は「連休(カレンダー)要因」。年ごとに9月の連休日数が違ったり分散したりしており、消費行動にも影響を与えている可能性がある。
新型コロナウイルスの新規感染者数の増加ペースが落ち着いたことで、「サービス総合」は前年比-11.2%となり、9月前半(同-16.4%)から減少幅を5ポイント以上縮小し、サービス消費回復の兆しをみせた。一方で、「小売総合」も同様の兆しがうかがえるが、増税前駆け込み要因で実体よりも下落している可能性も考えられる。
各種リアル消費は20pt程度下げ幅縮小
4連休を含んだ9月後半は、「Go To トラベル」キャンペーンの影響か、「旅行」は前年比-22.0%と、9月前半(前年比-43.0%)から20ポイント以上、下げ幅を縮小した。「宿泊」「外食」「娯楽」も約10ポイント下げ幅を縮め、これまで回復で足踏みが続いてきたサービス消費に回復の兆しが見えた。
「外食」は、酒を提供する飲食店などに対する東京都の営業時間短縮の要請が終了した影響を受けてか、「居酒屋」中心に回復がみられる。「娯楽」はイベントの開催制限の緩和で、一部の映画館で全席販売が開始されたことにより、「映画館」も20ポイント以上、下げ幅を縮小して大きく回復した。
航空・旅客の回復は鈍く
一方で「交通」は、回復傾向にあるものの、同じく外出に絡む「旅行」や「宿泊」に比べ、回復ペースは緩やかな状態が続いており、「航空旅客」「鉄道旅客」の回復は鈍い状態となっている。消費者が外出抑制を緩和しつつあるものの、飛行機や鉄道での移動を伴う遠出ではなく、感染リスクを避けるため自動車などで近場の移動にとどめていることが考えられる。
「EC」「コンテンツ配信」は、新規感染者数の増加が落ち着いた8月後半以降、いずれも上昇幅の縮小が続いている。
年齢別で見ると、レジャー消費が回復してきた9月後半、25歳以上のすべての年齢で「コンテンツ配信」が減少傾向にあり、特に70代後半以上の高齢層は前年並みに戻ったことが見てとれる。
家電などを含む「機械器具小売業」や「家具」などの耐久財消費は、昨年が増税前の駆け込み需要の影響を大きく受けて強い数値が出ているため、数値は実体よりも弱く見える。ただ、増税がなかった18年と比較しても、9月前半以降、成長は低調となっている様子がうかがえ、今後も動向を注視する必要があるとしている。
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