2020.01.22 通販会社
松山油脂が中国で工場見学会、中国主要SNSでクチコミ約170件も
化粧品製造販売の松山油脂(株)は21日、アライドアーキテクツ(株)が提供する在日中国人女性コミュニティー「BoJapan」のメンバーを対象に「体験会」を実施し、2週間で中国の主要SNS上に約170件の良質なクチコミを生成する成果を得たと明らかにした。同社は2019年4月以降、本格的に中国向けの施策検討を始めている。
中国マーケは「ファンづくり」が重要
サンプリングキャンペーンを含む体験会を通じて同社は、中国マーケティングでは、短期的な成果が見込めるコスト連動型の施策だけでなく、こうした「ファンづくり」の基盤構築に早期から取り組んでおくことは、以降の施策の精度向上につながると分析。
企業が持つブランド資産の中から中国人の興味を喚起するポイントを洗い出し、製品だけでなくブランドや企業の世界観、モノづくりに対するこだわりへの理解を獲得し、共感醸成の起点として効果を発揮することの重要性を感じているという。
「柚子ボディローション」で認知度向上
同社によると、自社ブランド「Mマークシリーズ」の中で「柚子ボディローション」が中国のソーシャルバイヤーの目に留まり、17年から中国のSNS上で自然にクチコミが広がって売上が増加した経緯がある。「柚子ボディローション」の認知度向上は、同シリーズのほかの製品にも波及。中国での人気拡大を受け、中国向け事業施策の検討につながっている。
そうした中、Mマークシリーズの新製品「肌をうるおす保湿スキンケア」を注力商材候補としたが、同シリーズの人気が「自然なクチコミの拡大」に起因していたため、どんな施策をとれば、状況の再現につながるかという点で課題を抱えていたという。
施策を講じるからには製品情報だけでなく、ブランドや企業の世界観、モノづくりに対するこだわりなどにも理解を得たい。自然発生的なクチコミでは言及されにくいブランドへの共感も反映されたファンづくりをめざしたい。そんな思いも持ち合わせていた。
クチコミ生成率や購買への影響を考慮して工場見学を実施
そこで試みたのが体験会。BoJapanメンバーの高いクチコミ生成率や購買への影響を踏まえた上で、担当者からの企業・製品説明や製品の体験だけでなく、実際に製造している同社の墨田工場の見学コンテンツを用意。30人のメンバーを招待した。
製品の体験会では、「肌をうるおす保湿洗顔フォーム」の泡立てを体感してもらった。実際に触ることで、きめの細かい濃密な泡を知ってもらい、泡の上にピンポン玉を乗せて逆さまにしても落ちない様子には、驚きや興奮の光景があった。サンプリングキャンペーンでは、Mマークシリーズの認知度の高さも手伝って、予定数の4.2倍の応募があった。
サンプリング当選メンバーが手元で製品を試用しているタイミングで、体験会参加メンバーから工場での製造過程や企業姿勢の誠実さがクチコミとして中国SNS上に発信されたことで、SNSやBoJapanのWeChatグループ内で松山油脂に関する会話数が急激に増加。結果的に、2週間で中国主要SNS(Weibo、WeChat、小紅書)で、松山油脂のブランディング向上につながるようなクチコミを約170件発生させるという大きな成果を生んだ。
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