ニトリは停電の影響で注文対応に遅れ、業務出来ない企業も

　停電の影響により、電話・ＦＡＸ・メールやＥＣサイト上の注文情報が確認できないなどで、道内の通販企業は業務を停止しているケースも多い。北海道電力によると９月７日１２時現在で道内の約半数の停電が解消している。ただ、１４３万７０００戸については停電が続いている（９月７日１２時時点）。

　札幌市に本社を置く（株）ニトリは、「注文の対応に遅れが発生。問い合わせの電話、メールの問い合わせについてもつながらない」とした。小樽に本社を置き、洋菓子通販「ルタオ」を手掛けるケイシイシイは地震の影響で電話やメールの受付を休止している。ＥＣサイトは稼働しているが、商品配送は大幅に遅れる見込みであるとしている。千歳市に本社を置く、道内の特産品ＥＣ「北海道お土産探検隊」を運営する（株）山卜小笠原商店も、停電、交通規制などの影響により、受注業務・お問い合わせ対応・発送業務など全ての業務を停止している。旭川に本社を置き、海産物などを手掛けるノース物産（株）も停電の影響で、業務を停止した。電話・ＦＡＸがつながらずメール確認や商品発送もままならないようだ。

義援金など道内支援の動きも続々

　札幌に本社を置く、（株）北の達人コーポレーションは地震発生の６日から通常業務を実施。同社の木下勝寿社長は、私財から計１億円を道内の被災地各地に寄付する。

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　通販事業者やモール運営事業者による義援金の動きも続々だ。楽天（株）は「楽天クラッチ募金　北海道地震被害支援募金」を実施している。９月７日１８時までに約７００万円が集まった。（株）ＶＯＹＡＧＥ　ＧＲＯＵＰはポイントサイト「ＥＣナビ」のポイントを利用した募金の受付を行っている。
　

（株）セブン＆アイＨＤは７日から２０日まで、セブン・イレブンやイトーヨーカード―、などＨＤの各店、全国計２万１６９６店舗にて募金を実施する。（株）トラストバンクが運営するふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」では、７日からふるさと納税を活用した寄付受付を開始。同日中に２０００万円の寄付金を集めた。

　そのほか、メガネスーパー、ミニストップ、ファミリーマートでも被災地への寄付金を募集している。

　道内への支援物資の輸送も始まっている。ＡＮＡホールディングス（株）と７＆ｉＨＤは、両社が１６年１２月に締結した「緊急時物資輸送支援に関する協定」に基づき、カップラーメン１２００ケースを６日に配送した。ＡＮＡの機体を活用し東京・羽田空港から北海道の函館空港に空輸した。