2026.05.20 行政情報
カツラ用ヘナ製品の販売サイトで不適切な広告、健康被害が発生
カツラ用ヘナ製品の使用でアレルギー症状を生じたという被害が報告されていることを受けて、国民生活センターは5月20日、消費者に向けて「頭髪に使用しないでほしい」(商品テスト部)と呼びかけた。インターネット上の販売サイトで不適切な表示が見られることから、ECモール運営事業者に適切な広告の周知を要請した。
商品テストに使用したヘナ製品
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事故情報4件、危害情報49件
同センターによると、昨年、ドクターメール箱にヘナ製品による事故情報が4件、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)には49件の危害情報が寄せられた。
事例を見ると、40代女性が美容室で染毛した際に、アナフィラキシーショックを引き起こし、救急搬送された。使用した製品には「かつら用」と表示されていた。
また、70代女性が通信販売でヘナ製品を購入し、使用したところ、全身にじんま疹が発生。医療機関を受診したが、なかなか改善せず、日常生活に支障が出たとしている。
国民生活センターによる記者発表(5月20日午後)
ECモール運営事業者に協力要請
国内では化粧品のヘナ製品のほか、雑貨のカツラ用製品も売られている。同センターは、大手ECモールで販売されるヘナ製品から6銘柄(カツラ用3銘柄、頭髪用3銘柄)を選定し、含有成分や広告・表示を調べた。
カツラ用の3銘柄には、パラフェニレンジアミンなどが含まれていた。同成分を代表とする酸化染料を含むヘナ製品については、アレルギー性皮膚炎を引き起こすことが知られている。
広告・表示については、パッケージにカツラ用である旨の表示や、成分表示のない製品もあった。さらに、カツラ用ヘナ製品の販売サイトでは、「白髪をしっかり染めたい方に適切なヘナです」「繰り返し染めることにより、髪と頭皮を健康にします」など、人の頭髪に使用できると思わせるような表示も確認された。
同センターは美容業界に向けて、美容室などでヘアカラーリング製品を使用する場合、用途・成分を事前に確認し、必ず頭髪用の製品を使用するよう要望。これに加えて、ECモール運営事業者に対し、カツラ用ヘナ製品については頭髪に使用できない旨の広告を周知するよう求めている。
(木村 祐作)
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