2023.10.05 行政情報
消費者庁が「食品表示懇談会」設置、義務表示事項のデジタル化など焦点に
これまで場当たり的に行ってきた食品表示制度の見直しのあり方について、中長期的な方向性を示すため、消費者庁は5日、「食品表示懇談会」を立ち上げると発表した。今年度中に大枠を議論し、来年度からは個別テーマについて整理する計画だ。

記者会見する新井ゆたか長官(5日、東京・霞が関)
記者会見する新井ゆたか長官(5日、東京・霞が関)
場当たり的な見直し、デジタル化など課題に
消費者庁では、遺伝子組み換え表示や食品添加物表示などを随時見直してきたが、毎年のように制度を改正することから、食品企業の負担も大きい。また、海外へ輸出する場合、輸出相手国と添加物の定義が異なっていたり、原材料表示のルールが異なっていたりすることで、円滑な輸出の足かせとなっている部分もある。これに加えて、食品に関する国際ルールを策定する国連のコーデックス委員会で、食品の義務表示事項のうち、「健康・安全」以外の情報についてはデジタルツールによって代替する方向で議論が進んでいる。
5日の定例記者会見で新井ゆたか長官は、「これまで食品表示は随時見直してきたが、随時見直すことがよいのか。デジタルツールで代替できるという世界の動きになってきたときに、日本はどうすべきか。個別の事項というよりは、全体のマップを作る」と述べた。
来年3月に大枠を示す計画
担当課によると、「食品表示懇談会」は来年3月までに4回程度開催し、今後目指すことになる食品表示制度の大枠を示すという。それを踏まえ、来年度からは個別テーマについて議論を深める予定だ。(木村 祐作)
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