2023.05.10 調査・統計
クレカ市場、21年度は78兆円…27年度に144兆円規模へ拡大
(株)矢野経済研究所がこのほど発表した「クレジットカード市場に関する調査」の結果によると、2021年度のクレカ市場規模は約78兆円に拡大し、27年度には約144兆円に達すると予想される。

背景に行動制限の緩和や非接触決済のニーズ拡大
クレカ市場規模(カード会社の自社発行カードのショッピング取扱高ベース)は、2020年度が約70兆円、21年度には10%以上の伸びを示し、約78兆円に拡大した。
21年度はコロナ禍による行動制限が緩和され、自動車での移動、旅行やレジャーなどの外出頻度が増加し、クレカ利用が回復した。これに加えて、インターネット通販による消費拡大や、コロナ禍で非接触決済の手段としてクレカが利用されたことで、堅調に推移したと分析している。
また、B2B(企業間)決済で、法人カード利用に向けた取り組みが進んでいると指摘。数年前までは、法人カードは出張時の交通費や接待交際費での利用が主流だったが、経費精算システムとクレカの利用明細データを連動させることで、経費処理が可能となり、業務効率化の観点から法人カードの需要が高まったとしている。
今後の見通しについては、与信の高度化や、BPSP(Business Payment Service Provider:加盟店契約会社と企業の間に立ち、カードの支払い代金の受領と企業への入金を代行)といった新たな法人カードの活用が期待されるという。与信が不要で、貸倒のリスクがなくなるというメリットを享受したい売主側で、法人カードの利用が進むと見込まれることから、法人カード市場は大幅に伸びるとみている。
引き続き右肩上がりで市場が拡大すると予想
クレカ市場規模は22年度も拡大基調を維持し、約88兆円に成長すると見込まれる。
その後も市場拡大は続き、23年度に約98兆円、24年度には約108兆円、25年度には120兆円規模と右肩上がりで推移すると予想。27年度には約144兆円規模にまで達するとはじき出した。
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