2023.04.12 調査・統計
シニア世代、終活で「モノよりおカネを遺したい」…平均金額は3000万以上
(株)ハルメクホールディングスが11日発表した『終活に関する意識調査』の結果によると、終活が必要と思う割合は76.8%となったが、始めている人は39.2%。遺したいものは「モノ」や「コト」より、37.1%が「おカネ」。その額は平均3100万円を超えていることが分かった。

「終活」をすでに始めている女性の割合が上昇
ハルメク生きかた上手研究所と(株)ハルメクエイジマーケティングとの合同で2月15日~28日、50歳~79歳の2000人(男女1000人ずつ)から聞いた。
それによると、「終活」が必要と思う割合は76.8%で、「すでに始めている」のは39.2%。前回調査(2021年3月)と比べて大きな変化はなかったが、「終活」をすでに始めている女性の割合が前回 37.7%、今回 43.1%で、5.4 pt上昇していた。
必要だと思う終活は「家具や家の中の荷物整理・処分」など
「すでにやり終えた終活」は、「お墓などの死後の準備」(27.7%・前回調査比10.9pt減)とともに、「財産や家の整理・処分」「加入保険の整理」「金融口座・金融商品の整理」などの割合が前回比で1.6~4.0 pt減少。なお、「健康習慣の開始・見直し」(21.6%)、「投資信託、株式投資など資産運用の開始」(20.3%)が、財産や家の整理・処分などより高い割合となっていた。
「必要だと思う終活」は、「家具や家の中の荷物整理・処分」(32.3%)、「金融口座・金融商品の整理」(30.0%)、「衣類やアクセサリーなど身に着けるものの整理・処分」(24.0%)など生前整理の類のほか、「健康習慣の開始・見直し」(17.7%)、「会いたい人に会っておく」(16.5%)などが挙がっていた。
また、半数以上が「遺すものがない」「遺すつもりがない」と答えていた。「コトを遺したい」は12.6%、「モノ」は22.0%で、「おカネ」は37.1%。「おカネを遺したい」とした人の、平均金額は 3126万9428円だった。また、遺したい「モノ」「コト」では、「金目のもの」「思い出」「生きた証」が目立っていた。
「1日葬」「直葬」は女性で高い傾向
お葬式の形式は、「家族葬」と回答した割合は50.2%。「お葬式はしない」が24.9%だった。 「家族葬」は男女差がなく、コロナ禍を経ても変化は見られなかった。「一般葬」は女性が3.5%、男性が7.6%だった。「1日葬」「直葬」は女性のほうが高かった。お墓の形式は、3人に1人が「まだ決めていない」(34.9%)。「一般的な墓」を選ぶ人は29.2%に上っていた。
「終活は捨てる・減らす・やめるだけではなく、見直す・増やす・始める方向の兆しも」と、調査を終えたハルメク生きかた上手研究所。「終活調査」は18年、21年に次いで3回目だが、変わっていないのは後回しにする構造、変わったことは終活領域の広がりだという。
前回は「デジタル終活」という言葉も生まれたほど、捨てる・ 減らす・やめる類の終活が伸長。今回は「整理・処理」だけでなく、見直す・増やす・始めることも終活として捉えていたことが特徴だ。真逆の視点・行為にみえるが、「減らす・やめる」と「増やす・始める」はつながっている。シニアは終活を前向きに捉え、幾度も再生できる素晴らしさに気づき始めている。うまく循環させながら終活するシニアを想像したら明るい未来が描けてきた、としている。
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