2023.04.10 通販会社
フェリシモ期末決算、営業利益66%減…定期便プラットフォームが好調
(株)フェリシモがこのほど発表した2023年2月期(22年3月~23年2月)連結決算は、売上高が前期比4.7%減の321億6000万円、営業利益が同66.4%減の4億4000万円、純利益は同59.4%減の6億7100万円となった。

春先が寒冷で春物ファッション商品が苦戦
減収減益となった、差引売上総利益は前期比 6.4%減の170億5500万円。販売費及び一般管理費は売上高の減少に伴い、商品送料や業務手数料等が減少したことなどにより、同1.7%減の166億1400万円となった。
22年の春先が寒冷だったことから、春物ファッション商品の受注に影響が出た。加えて、同年3月下旬に発生した中国・上海市のロックダウン(都市封鎖)に伴う商品調達の遅れが影響し、出荷数が減少した。
中核事業の定期便事業では、顧客基盤の強化と次代を担う新たなブランドの育成に取り組んできた。顧客基盤強化の一環として、既存のファッションブランド「Live in comfort(リブインコンフォート)」は、ぽんわりパンツ、裏ボアパンツシリーズなどのヒット商品を開発。テレビCMを実施し、認知拡大を図ったことなどにより、安定した売上げを確保した。
定期便プラットフォームが好調
ブランドの育成としては、ミュージアムグッズを企画販売している「フェリシモ ミュージアム部」は美術館とのコラボ商品が話題になるなどマーケティング活動を積極的に行い、新規顧客の獲得にも寄与し、売上が前期比で上回った。
新規顧客の獲得数は前期を上回ったものの継続率が下がったため、延べ顧客数が前期に比べて減少し、売上が減少した。これらに加え、想定以上の円安進行により輸入仕入価格が上昇したが、販売価格に転嫁できない商品があったため原価率が上昇した。
新規事業分野では、定期便プラットフォームに取引先事業者が出品・出稿できる「FELISSIMO PARTNERS(フェリシモパートナーズ)」事業で、「産地直送マルシェ」、全農との共同事業「純農」ブランドの受注が好調に推移したことにより、取扱高は前期に比べ増加したが、「収益認識に関する会計基準」の適用に伴い、関連事業売上げを純額計上に変更したことにより、売上げは減少した。
次期業績は増収減益と予想
24年2月期の通期業績予想は、売上高が前期比 3.8%増の333億6700万円、営業利益が同29.4%減の3億1000万円、純利益は同51.2%減の3億2700万円を見込んだ。定期便事業は、新たな顧客との接点開発として「積層型ゲートウェイ」の構築に着手する。就職や結婚などのライフステージの変化を顧客接点のタイミングと捉え、この変化に応じたマーケティングを行うことにより顧客を開拓する活動だ。
また、サブスクリプションサービス「EIZOKU(エイゾク)」の各事業を、「ビジネスプロデュース事業」として統合し、各事業間の顧客シナジーを強化。さらにサービスの利用対象を企業に加えて自治体まで拡張することで収益の拡大を図る。
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