2023.03.09 ECモール
生活者の色彩意識を活用、上海博報堂がアリババGの天猫色彩研究所と提携
博報堂グループの上海博報堂は8日、アリババグループ傘下の天猫色彩研究所(TCI)と戦略パートナーシップを締結したと発表した。アリババのビッグデータなどから分析した生活者の色彩意識を活用し、クライアント企業のブランディング・マーケティングをサポートする。

Tモールのビッグデータを活用
上海博報堂の「2022年度色彩調査」(22年11月、1672人対象)によると、商品購入の際に「色彩」が決め手となると回答した人が95%を占めた。また、Tモール(天猫)上のデータでは、カラー商品のクリック数は白黒商品のクリック数より38%高く、カラーを好む人のほうが白黒を好む人よりも年間消費額が1500元(約2万7000円)高いという結果も出ている。
このように色彩が購買に与える影響に着目し、アリババグループの天猫創新センター(Tモールイノベーションセンター、TMIC)は、Tモールが保有する膨大な購買データや外部調査データ、Tモール会員の定性調査結果などから、中国生活者の新しいトレンドカラーを発掘・発表する研究機関として2022年、色彩に関する専門家とともにTCIを立ち上げた。
また、上海博報堂は21年にTMICのオフィシャルISV(Independent Software Vendors・サービスパートナー)資格を取得。22年にはシルバー資格にランクアップし、既にクライアント企業向けにマーケティングダッシュボードを使用した購買分析、商品開発などを行っていた。
今回の戦略パートナーシップ締結で、TCIの科学的な色彩予測研究をベースに、Tモールのビッグデータから中国生活者の生活意識やインサイト、色彩の明度・彩度・色相、色彩感情の好みを洞察。ブランドや商品、広告クリエイティブの色彩や、ECサイトなどデジタル上での色彩が購買にどのように影響を与えるかなどの分析手法を確立した。
色彩提案のコンサルティングサービスを提供
この分析手法により、クライアント企業やメディア企業などに色彩分析および商品やブランドごとにカスタマイズ化した色彩提案を行うコンサルティングサービスを提供する。さらに、オリジナルの色彩を活用した商品開発、VI・CI開発、パッケージやECサイトデザインの開発など多様なクリエイティブや統合的なマーケティングプランまでワンストップでサポートする。
また、生活者研究とECモール内の生活者体験を通して「23・24年のZ世代」「潮流トレンド層」「若いOL」「精緻ママ・ラグジュアリー層」「品質重視層」といったそれぞれのトレンドカラーを発表している。さらに研究を進め、今後、より多くのブランドや商品が色彩を活用してビジネスを活性化できるよう貢献していきたいとしている。
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