2023.01.23 調査・統計
ペット関連製品のEC市場が拡大、22年は1872億円の見込…ECモールが牽引
(株)富士経済がこのほど発表した『ペット関連製品の国内EC市場調査』によると、2022年の市場は1872億円を見込み、5年後の27年は22年見込み比で31.6%増の2463億円を予測した。品揃えの豊富さや宅配の利便性などが支持されて拡大傾向にあり、大手ECモールや総合ペット用品系EC、メーカー直販ECが市場をけん引している。

大手ECモール・総合ペット用品系EC・メーカー直販ECが好調
調査は22年12月。ペット関連製品12品目を対象に、ECチャネルを事業分野別の9つに区分して市場を分析した。なお、市場規模は小売ベースとした。
ペット関連製品のEC市場の拡大で、ECでの販売に消極的だったホームセンターやペットショップ、ペット用品卸業者でも、近年は消費者へのダイレクトプロモーションが可能なことや、購買情報を得られることから、戦略的にECチャネルを活用する企業が増えている。
22年市場は1872億円を見込んだ。中でも大手ECモールの規模が最大で533億円、総合ペット用品系ECは272億円、メーカー直販ECは292億円。27年は、大手ECモール(769億円、22年見込み比44.3%増)に加え、総合ペット用品系EC(386億円、同41.9%増)、メーカー直販EC(347億円、同18.8%増)が大きく伸び、2464億円までの成長を予測した。
「動物用医薬品」はEC購入の割安感が支持されて市場拡大
「ペットフード」(犬猫用)の22年見込みは532億円。27年予測は22年見見込み比31.6%増の700億円とした。関連製品のEC市場で規模が最も大きい品目で、市場の内訳は大手ECモールが141億円、リピート需要を獲得しているメーカー直販ECが93億円と続く。
「療法食」は、獣医師による診断・指導を経由しない非正規ルートへの流出抑制や、メーカーの収益性改善のための販売ルート見直しが強まっている。メーカーは、ペットオーナーがかかりつけの動物病院コードを入力すると商品を購入できるメーカー直販ECサイトを構築。コード入力があった動物病院は、メーカーから直接マージンを受け取る。
22年の市場は299億円を見込んだ。動物病院を経由したメーカー直販ECが伸びるほか、高付加価値商品カテゴリーの強化で取り扱いが増えることから、大手ECモール、総合ペット用品系EC、家電量販系EC、動物病院関連ECが伸びるとみられ、27年は22年見込み比37.8%増の412億円を予測した。
「動物用医薬品」の市場はEC購入の割安感が支持され、22年は54億円を見込み、最大は大手ECモール。今後は、大手ECモール、総合ペット用品系ECがリピート需要獲得で伸長すると予想される。また、療法食などでみられる販売方法が増えていくと予想され、 27年は22年見込み比38.9%となる75億円を予測している。
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