2022.10.24 行政情報
河野大臣のアンドロイドアバター登場、公務で実証実験を計画
大阪大学大学院基礎工学研究科・石黒浩教授らの研究グループは21日、河野太郎デジタル大臣のアンドロイドアバターが国民と話し合う実証実験を行うと発表し、都内で河野大臣による遠隔操作の様子を披露した。現役の閣僚がアンドロイドアバターによる実証実験を行うのは、世界初という。

河野大臣(左)とアンドロイドアバター
河野大臣(左)とアンドロイドアバター
マイナンバーカード普及などでの活用を期待
実証実験は、科学技術振興機構(JST)が推進するムーンショット型研究開発事業として実施される。
アンドロイドアバターは遠隔操作によって、動作を交えながら会話ができる。その場に本人がいるかのような存在感を演出できて、テレビ会議やインターネット上のバーチャル映像と比べて、よりリアルに社会活動に参加できる点が特長だ。
開発したアンドロイドアバターは、河野大臣バージョンの場合、身長175cm、動作可能な関節が52カ所。皮膚はシリコン樹脂を採用し、質感を持たせた。
河野大臣は操作しながら、「1番人間に近いアバターと言ってもよい。私もできることがずいぶん増えるのではないか。このアンドロイドアバターを利用して、マイナンバーカードの宣伝をしていきたい」と、今後の実証実験に期待を寄せた。
開発したアンドロイドアバター(左から河野大臣、石黒教授)
さまざまな人の積極的な社会参加の実現が目標
予定している実証実験は、河野大臣が公の場でアンドロイドアバターを用いて、情報を発信するという内容。操作は遠隔地から河野大臣が行う。本人が直接来て話しているかのように感じてもらうことで、バーチャル映像と比べて、より多くの国民にメッセージが受け入れやすくなるかどうかを確認する。
石黒教授は、「高齢者、障がい者を含め、誰もがさまざまな活動に参加できるようになり、いつでもどこでも仕事や学習ができて、自由な時間を取れる社会の実現を目指したい」と研究の目的を語った。
実際に操作した感想について、河野大臣は「人間らしさがあると、なんとなく自分に対しても親しみが湧く気がする。人間的なアバターがあるのは1つ違う段階になる」と説明。「国会の許しがあれば、国会の予算委員会で僕の代わりに座ってもらってもよい」と話し、会場の笑いを誘った。
(木村 祐作)
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