2022.08.29 調査・統計
海外EC利用者の6割以上が「円安後に越境ECの利用が増えた」
BEENOS(株)はこのほど、連結子会社で越境ECおよびジャパニーズコンテンツの海外進出をサポートするBeeCruise(株)が実施した『越境ECの利用意向に関するアンケート』の結果を発表した。海外ユーザーへの調査で、6割が「円安後に利用が増えた」と回答。特別な買い物ではなく、日常的に定着していることをうかがわせる内容となっていた。

日本製品購入で越境ECを利用する頻度は「月に1回以上」が56%
調査は7月22日~28日。同じく連結子会社のtenso(株)が運営する海外向け購入サポートサービス「Buyee(バイイー)」、タグ設置のみで海外販売可能な「Buyee Connect」を利用している海外のユーザー1894人(アメリカ、台湾、マレーシア、イギリス)に聞いた。
BEENOSによると、コロナ禍で世界的にDXが進み、さらに24年ぶりの歴史的な円安が追い風となり、越境ECは伸長。特に北米、台湾、香港、マレーシアの流通が増加した。6月に再開されたインバウンド後のリピート買い需要でも、越境ECは注目されている。
それによると、日本の越境ECを利用する頻度は、全体の56%以上が「月に1回以上」利用していた。「月に5回以上」も18%以上で、特にマレーシアは25%だった。越境ECは特別な買い物ではなく、日常的な生活導線に定着していることをうかがわせる結果となった。
円安で日本の越境ECの利用が最も増えたのは台湾で73%以上
円安による変化については、全体の63%以上が「利用金額と利用頻度のどちらか、あるいは両方が増えたと」と回答。最も多いのは台湾で73%以上だった。円安は米ドルだけでない各国通貨でも進み、日本の商品が買い求めやすくなっていることを示していた。
日本の商品の情報源は、アメリカ(29.9%)、台湾(19.0%)、イギリス(18.9%)はtwitter、マレーシア(35.4%)はfacebookが最多。自国のニュースなどの参考例は少なく、YouTubeを含む世界共通のプラットフォームから情報を得ていることが分かった。SNSなどのボーダーレスなファンコミュニティによって、ヒットの時差は縮まり、世界のトレンドが相互に影響を与える「世界同時消費」を表す結果となった。
訪日後に越境ECでリピート購入希望者が92%に
購入商品は、「おもちゃ・ゲーム・アニメグッズ」が各エリアのトップで、特にアメリカでは54.9%を占めていた。またアメリカ、イギリスでは「本・CD・DVD・エンタメ」が2位となり、日本のコンテンツの強さが表れた結果に。アジア圏の2位は、台湾が「「ファッション」、マレーシアは「リユース品」と、体格や生活様式の日本との親和性が現れていた。
6月に条件付きで再開されたインバウンド。関連して「訪日時の買い物の際に、店頭での購入だけでなく、ECも活用したいか」という質問では、全体の56%以上が「活用したい」と回答。インバウンド解除後のOMOが求められる結果となった。
また、「訪日後、越境ECで気に入った商品などをリピート買いしたいか」という質問には、92%以上が「したい」と回答。従来はインバウンドで購入していた商品の多くがオンラインで購入でき、自宅で受け取ることが可能になっている。越境ECの利便性の高さに魅力を感じ、継続の意思が高いことが分かる結果といえそうだ。
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