2022.08.10 ECモール
楽天2Q、全事業で増収…国内EC流通総額は12%増の1兆3150億円に
「巣ごもり消費」が一巡してもEC購入の生活スタイルが定着化したことで、楽天市場の業績は好調に推移した。楽天グループ(株)が10日発表した2022年12月期第2四半期(1月~6月)連結決算は、売上収益が前年同期比12.6%増の8935億9800万円、2144億8700万円の営業損失(前年同期は1008億8900万円の損失)、1766億1700万円の四半期損失(前年同期は770億8200万円の損失)となった。

国内EC流通総額は同12.3%増の1兆3150億円に
営業損失が拡大した要因は、モバイル事業で自社基地局設置などの先行投資や、マイノリティー投資先でAIコンシューマーファイナンスプラットフォームサービスを提供するUpstart社(米国)の売却などが影響した。
「巣ごもり消費」が落ち着きを見せるなか、コロナ禍で増加したユーザーのEC利用の定着、国内旅行の需要回復などで、22年度第2四半期の国内EC流通総額は同12.3%増の1兆3150億円に拡大。国内ECの売上収益も同13.2%増の1903億600万円、Non-GAAP営業利益は同30.4%増の203億3500万円となり、好調に推移した。
コロナ禍前との比較では、「楽天市場」の22年6月の月間流通総額が20年1月との比較で72.5%増になったほか、「楽天西友ネットスーパー」の月間流通総額も同80%増、「楽天トラベル」では国内旅行需要の回復で19年の第2四半期との比較で予約流通総額が14%増となり、業界水準を上回った。
「送料込みラインの導入率」は年内に95%到達へ
三木谷氏は国内ECの成長要因の1つに「送料込みラインの導入率の上昇」を挙げた。送料込みラインは現在93.3%の店舗が導入しているが、目標の95%以上の達成について三木谷氏は今年中に達成する見通しを示した。
同四半期の楽天市場のファッション関連ジャンルの流通総額は、前年同期比8.6%増の2662億円と急伸。3000億円の到達が視野に入った。楽天のファッション事業の流通総額規模は、ZOZOTOWNとの比較で2.6倍に及ぶ規模となった。
楽天市場のモバイル流通総額比率は、前年同期比で2ポイント増となる81.2%となり、過去最高の数値を更新した。
22年度第2四半期のセグメント別の業績では、「インターネットサービス」「フィンテック」「モバイル」の全セグメントで増収となり、第2四半期として過去最高の4565億円を計上した。
モバイルの売上収益は64%増、赤字幅を107億円短縮
モバイルセグメントは、同四半期の売上収益は同64.5%増の846億円と大幅に拡大。無料キャンペーンの終了で料金支払いが開始したユーザーや新規契約者の増加したことなどが要因。営業損失は1243億円を計上したが、三木谷氏が「(1Qが)赤字のボトム」と宣言していた通り、第1四半期の1350億円の営業損失から赤字幅を107億円縮めた。
同四半期のグローバル流通総額は、旅行業界の回復による「Rakuten Rewards」の取扱高拡大などで、同23.9%増の8兆円に拡大した。
そのほか、同四半期の楽天カードのショッピング取扱高は同28.8%増の4.5兆円、楽天カード発行枚数は同15.5%増の2669万枚、楽天銀行の口座数は同15.4%増の1268万口座となった。
(山本 剛資)
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