2022.07.28 調査・統計
資源価格の高騰で8割超の企業が「経営にマイナス」に、「小売」は5割
(株)帝国データバンクが27日公表した特別企画『原油・LNG 価格高騰に対する企業の意識調査』のまとめによると、資源価格の高騰で8割を大きく超える企業の経営が「マイナス」となり、7割が高価格の推移は1年以上に及ぶと予想していることが分かった。

実施している対策は「節電・節約」が1位に
原油・LNG価格高騰への対応が、企業の喫緊の課題として避けられないものになっている。調査期間は6月17日~30日、有効回答企業数は1万1337社(回答率44.6%)。景気動向調査2022年6月調査とともに実施した。
高水準となっている原油価格やLNG価格の企業経営への影響は、48.2%が「直接的にマイナス影響がある」。直接間接を問わずマイナス影響が出ている企業は86.3%を占めた。 業界別で、「直接的にマイナス影響がある」の割合が高かったのは「運輸・倉庫」の79.3%、「農・林・水産」(69.4%)、「製造」(55.1%)、「建設」(50.4%)、「小売」(50.1%)と続いていた。
原油価格やLNG価格が高騰を続ける中、現在実施している対策についは、「節電・節約」(49.5%)がトップ。以下、「エネルギーコスト上昇分を販売価格へ転嫁」(21.8%)、「仕入先・方法の変更」(10.7%)が続いた。「特に対応しない」(20.9%)と回答した企業も一定数存在し、特に小規模企業では25.3%を占 め、6月時点では4社に1社で対応策をとっていなかった。
原油やLNG価格の高騰が継続した場合、「販売価格へ転嫁」が30%に
業界別で、「節電・節約」の割合が高かったのが「農・林・水産」(71.0%)、「製造」(58.8%)。 「エネルギーコスト上昇分を販売価格へ転嫁」の割合が高かったのが、「運輸・倉庫」(33.7%)、「製造」(32.0%)となり、直接的にマイナスの影響が大きい業界ほど対応策を講じている。
今後、原油価格やLNG価格の高騰が継続した際に実施する対策について、「エネルギーコスト上昇分を販売価格へ転嫁」(29.6%)が最多となり、「節電・節約」(28.3%)、「仕入先・方法の変更」(12.3%)が続いた。また、企業の1.6%が「廃業の検討」を考えていた。
原油価格、LNG価格それぞれで、現在の高水準な価格がどの程度の期間続くと考えるかを尋ねると、「1年程度」が原油(33.5%)、LNG(30.8%)ともに最も高い割合となった。「2年程度」が原油(16.8%)、LNG(16.6%)ともに次に多く、「1年以上にわたり続く」と想定している企業はともに7割前後に及んでいる。
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