2022.06.03 ECモール
アリババグループ期末決算、純利益は59%減の約1兆1800億円に
中国のアリババグループ・ホールディング・リミテッドが2日発表した2022年3月期(21年4月~22年3月)決算は、売上高が前期比19%増の8530億6200万元(約16兆2000億円)、営業利益は、同22%減の696億3800万元(約1兆3200億円)、純利益は同59%減の619 億 5900万元(約1兆1800億円)となった。

全世界での流通総額は史上最高の約158兆円に
売上高増は、主に前期比18%増の5927億500万元(約11兆2600億円)となった中国コマース事業、同23%増の745億6800万元(約1兆4200億円)のクラウド事業、同25%増の610億7800万元(約1兆1600億円)のグローバルコマース事業の収益成長による。
全世界の年間アクティブ・コンシューマー(AAC)数は約13億1000万人に達し、前期比2830万人の増加。この中には、歴史的なマイルストーンとなった10億人を超える中国の消費者と、3億500万人の海外の消費者が含まれ、年間の純増数はそれぞれ1億1300万人と6400万人。流通総額(GMV)は史上最も多い8兆3170億元(約158兆円)に達した。
営業利益は前期比で416億8300万元(約7900億円)の減少。主に、タオターとタオツァイツァイへの投資増加、ユーザー拡大のための支出増加、マーチャントサポートによる。純利益の減は、主に同社が保有する上場会社の株式価格が下落(非GAAPベースの指標からは除外)したことによる損失計上による。
中国コマース事業でマルチアプリ戦略が奏功
中国コマース事業の年間AACの堅調な増加は、マルチアプリ戦略が成功し、異なる年代層や購買行動のユーザーを引き付け、維持に貢献していることを反映したものだ。タオバオ(淘宝)とTmall(天猫)は、1億2400万人以上のAACが、1万元(約19万円)以上を消費した。
21年度にタオバオとTmallで1万元以上消費したAACの約98%は、22年度もアクティブだった。通期のタオバオとTmallのオンラインGMVは、未払い注文を除き、前年度比1桁台前半の成長を記録した。
グローバルコマース事業のAACは3億500万人で、年間純増数は6400万人。グローバル小売事業の合計受注数の成長率は前年度比約34%増となた。グローバル卸売事業は、売上高が前年度比28%増、付加価値の高いサービスは同38%増とより大幅に成長した。世界中のマーチャントがグローバル物流や貿易保証などの付加価値の高いサービスを導入したことにより、取引額が前年度比 46%増と好調に推移した。
ローカルサービス事業のAACは約 3億7600万人で、年間純増数は 6400万人。ローカルサービス事業の受注高は前期比25%増となった。ツァイニャオ・ネットワーク(菜鳥網絡)の売上高は同27%増の668億800万元(約1兆2700億円)となった。
Alibaba CloudとDingTalk(釘釘)で構成されるクラウド事業の売上高増は、ネット業界の上位顧客が、サービスや製品とは関係のない理由から、グローバル事業におけるAlibaba Cloudのサービス利用を段階的に停止したこと、および中国のネット業界の顧客からの需要が減速したことによる。上位顧客からの売上高を除けば、前年度比 29%増と高い成長率を示した。
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