2022.04.25 調査・統計
オートミール市場、23年度には80億円規模に…3年で3.7倍に成長へ
(株)日本能率協会総合研究所が提供する「MDB Digital Search」がこのほど発表した『オートミールの市場調査』によると、コロナ禍をきっかけに優れた健康的食品として注目度が高まり、利用が拡大。2023年度には20年度の3.7倍となる85億円市場を見込んだ。国内における家庭用・業務用のオートミールの販売金額を対象に市場規模を推計した。

身体づくりやダイエットに適した食品としてオートミールの注目度が向上
オートミールは、オーツ麦を脱穀して調理・喫食しやすく加工したシリアル食品。加工方法によって特徴や調理方法が異なり、粒が粗く煮る・炊くなどの加熱調理が必要な「スティールカットオーツ」、麦の食感が残り調理も簡単な「ロールドオーツ」、ロールドオーツをさらに細かく砕いた「クイックオーツ」、すぐに食べられるよう調理加工・味付けされた「インスタントオーツ」などの種類がある。
原料のオーツ麦には、血糖値の上昇に抑制効果があるといわれる不溶性食物繊維と、整腸効果がある水溶性食物繊維がバランスよく含まれている。また、鉄分やビタミンB1、タンパク質などが豊富で栄養価に富み、米に比べてカロリー、糖質量が低いという特徴がある。
20年初頭からSNSやYouTubeなどを通じて、トレーニングやダイエット・美容系のインフルエンサーからオートミールに関する情報が発信され、栄養価の高い食品、身体づくりやダイエットに適した食品として注目度が高まり始めた。
オートミールで雑炊やリゾット、おにぎりなどを作る「米化」がトレンドに
米の代わりに、オートミールで雑炊やリゾット、おにぎりなどを作る「米化」がトレンド。米をオートミールに置き換えることで、通常の食事と同じようなメニューで栄養バランスの向上、糖質制限を図ることができると話題になっている。メーカーも、米の食感に近いロールドオーツや粒の粗いスティールカットオーツの商品を投入して利用拡大を促進している。
コロナ禍の影響で、家庭での食事機会が増加し、健康意識が高まったこともオートミールの市場拡大の要因となっている。熱湯や牛乳をかけるだけですぐに食べられるという簡便性に加え、保存性にも優れている。外出機会を減らすための買いだめ需要にマッチし、朝食や軽食で手軽に食べられる健康的な食品として利用する消費者が増加した。
21年は大手シリアルメーカーが市場参入し、市場を活性化、拡大させている。オートミールは健康的な食材として、また主食メニューの1つとして潜在的な市場は大きいとみられる。メーカーによるプロモーションやレシピ提案によって、オートミールを食べたことのない層のトライアルや利用定着が進むことで、今後市場はさらなる拡大が見込まれる。
「MDB Digital Search」では、23年度以降も右肩上がりで拡大を続け、26年度は120億円規模の市場となると予測している。
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