2022.03.11 調査・統計
ネット広告媒体費、22%増の2兆1571億円…動画広告が32%増
(株)CARTA COMMUNICATIONSと(株)D2C、(株)電通、(株)電通デジタルの4社は10日、『2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費の詳細分析』の結果を公表した。動画広告やソーシャル広告の伸びが成長を後押しし、21年は2兆1571億円。22年も2兆4811億円を見込んでいる。電通が2月に発表した「2021年 日本の広告費」の調査結果のうち、インターネット広告媒体費の内訳を分析し、さらに22年の予測を加えた。

ネット広告媒体費の構成率、検索連動型が37%・ディスプレイ広告が31%
21年の日本の総広告費は、通年で6兆7998億円(前年比110.4%)で、20年から続くコロナ禍の影響が下半期にかけて緩和し、広告市場全体が大きく回復した。とりわけ「インターネット広告費」は継続して高い成長率を保ち、2兆7052億円(同121.4%)に達し、「マスコミ四媒体広告費」の総計2兆4538億円を初めて上回った。
「インターネット広告費」から「インターネット広告制作費」「物販系ECプラットフォーム広告費」を除いた「インターネット広告媒体費」は、2兆1571億円(前年比122.8%)となり、全体の構成比は23.8%。検索連動型広告(37.0%)とディスプレイ広告(31.8%)が高い割合を占めた。
動画広告は初めて5000億円を突破
ビデオ(動画)広告は同132.8%の5128億円と、初めて5000億円を突破し、構成比は23.8%。内訳は、動画コンテンツの間に挿入される「インストリーム広告」が2921億円(構成比57.0%)で、ウェブ上の広告枠や記事のコンテンツ面等で表示される「アウトストリーム広告」は2207億円(同43.0%)となった。
取引手法別では、主流の「運用型広告」が前年比126.3%の1兆8382億円で、構成比は85.2%。「予約型広告」は同111.1%と伸長したが、運用型広告が拡大の一途をたどり、構成比は10.4%に縮小した。一方、「成果報酬型広告」は同95.4%と減少が続いている。
取引手法別×広告種別では、運用型の「検索連動型広告」が全体の37.0%と最も構成比が大きく、次いで運用型の「ディスプレイ広告」が28.1%。運用型の「ビデオ(動画)広告」が前年比133.8%と大きく伸長し、全体の構成比は19.9%となった。運用型の「ディスプレイ広告」も同134.1%と大きく伸長した。
ソーシャル広告は34%増の7640億円
ソーシャルメディアのサービス上で展開される「ソーシャル広告」は前年比134.3%の7640億円と大きく伸長し、全体の35.4%となった。種類別に「SNS系」「動画共有系」「その他」に分類すると、「SNS系」が3168億円で最も規模が大きく、「動画共有系」が大きく伸長した。
22年の「インターネット広告媒体費」も継続的に伸長し、前年比115.0%の2兆4811億円まで拡大すると予測した。「ビデオ(動画)広告」は、同120.5%と高い成長率を維持し、6178億円まで拡大すると見込んでいる。
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