2021.12.10 ECモール
不正被害防止へ…ヤフー、PCでも指紋・顔認証のログインに対応
ヤフー(株)は9日、WindowsやMacなどのパソコンからのアクセスで、指紋・顔認証を利用した生体認証に対応したと発表した。利便性・安全性を向上させ、フィッシング詐欺やパスワードリスト型攻撃の被害防止につながる環境を実現した。

アクティブユーザーの6割以上がIパス不使用のSMSや生体認証を利用
従来、Webサービスやアプリのログインは、IDとパスワードで行うことが一般的だったが、ユーザーが使うWebサービスやアプリが増える中、すべてのサービスのIDとパスワードを管理することは難しくなっている。
また、パスワードなどの情報の詐取を狙ったフィッシング詐欺や、第三者が不正に入手したIDとパスワードのリストをもとに、不正ログインを試みる「パスワードリスト型攻撃」などのサイバー犯罪も増加。利便性・安全性の両面から、IDとパスワードを使わない「次世代の認証方法」への移行の必要性が増している。
Yahoo! JAPANでは、安全・安心な利用に向けた認証方法について研究開発を進め、2017年からSMSによるパスワードを使わないログイン方法を提供。その後、AndroidやiOSのスマホアプリやブラウザからの利用では生体認証に対応するなどして、現在ではアクティブユーザーの6割以上が、パスワードを使わない認証方法(SMS、生体認証)を利用している。
PCで手軽に生体認証によるログインが可能に
これまで、パソコンからパスワードを使わない認証方法を利用するには、手元にスマホを用意してSMS認証を利用する必要があったが、生体認証にも対応したことで、手軽にパスワードを使わない認証方法を利用できるようになり、さらに使いやすい環境を実現した。
生体認証は、利用しているパソコンで画面ロックの設定や指紋・顔認証の事前設定が必要になる。利用したいパソコンで「指紋・顔認証などの設定」ページを表示し、設定⇒[この端末を登録する]ボタンを押す⇒指紋・顔・画面ロック認証が求められる。画面の指示にしたがって認証を行う⇒「登録が完了しました」と表示されれば設定は完了。
PC版の生体認証はMSの「Windows Hello」・Appleの「TouchID」を利用
なお、パソコン版の生体認証は、マイクロソフトが提供する「Windows Hello」やAppleが提供する「TouchID」を利用。また、世界で次世代認証の標準化を提唱する業界団体FIDOアライアンスが策定した「FIDO2」の規格にのっとっている。
Yahoo! JAPANでは、安全な認証方法の研究開発と実装に力を入れており、9月には「パスワードレス個人認証の研究開発、国際標準化、並びに商用化」について、「第69回電気科学技術奨励賞」を受賞した。今後も、ユーザーの安心・安全のための研究開発とサービス提供を進めていきたいとしている。
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