2021.08.12 ECモール
楽天2Q、モバイルで損失拡大…巣ごもり需要で国内EC流通総額は12%増
楽天グループ(株)が11日発表した2021年12月期第2四半期(1~6月)連結決算は、売上収益が前年同期比16.9%増の7936億7100万円、営業損失が1008億8900万円(前年同期は207億円の営業損失)、純損失は654億3800万円(前年同期は274億8500万円の純損失)となった。

国内EC流通総額は12%増
コロナ禍の「巣ごもり消費」などを背景に、インターネット通販や金融事業が好調だった。一方で、本格参入したモバイル事業で基地局整備などの先行投資が継続中のため、営業損失、純損失とも前年同期から大幅に拡大した。
国内外EC流通総額に各サービスの決済取扱高を加えたグローバル流通総額は、前年同期比26.3%の6兆4000億円に達し、これに伴うクロスユース率も順調に拡大。主力の国内EC流通総額はコロナ禍にあって二桁成長となる同12.2%増の1兆1557億円。ショッピングEC流通総額もトレンドは変わらず、拡大を続けている。
「楽天市場」を含むネットサービス事業は589億円の黒字に転換
インターネット・ショッピングモール「楽天市場」などを含むインターネットサービス事業は、売上収益が前年同期比17.8%増の4628億1100万円、セグメント利益が589億600万円(前年同期は21億6200万円のセグメント損失)となった。
「楽天市場」での送料無料(込み)ライン導入に代表される顧客利便性向上の施策の奏功とともに、「Rakuten 24」などでも、オンラインショッピング需要の高まりを背景に増えた顧客の定着が進み、取扱高はコロナ禍で業績の押し上げの影響が現れ始めた前年同期と比較しても伸長が続いた。また、低迷が続いていた旅行予約サービス「楽天トラベル」のEC取扱高が前年同期比で堅調に増加した。
フィンテック事業の利益は14.6%増の470億円
フィンテック事業も、売上収益が前年同期比8.2%増の3047億円2500万円、セグメント利益が同14.6%増の470億7400万円と好調。クレジットカード関連サービスでは会員基盤の拡大が続き、6月には発行枚数が2300万枚に到達。オンラインショッピングを中心に取扱高が伸長し、売上収益及び利益が増加した。銀行サービスでも新規口座獲得が加速し、1月には国内のネット銀行として初めて口座数が1000万口座を突破した。
同様に、証券サービスでも新規口座開設の加速が続き、5月には、証券総合口座数が600万口座を突破。また、国内外株式売買代金の伸長に伴う手数料収入等の増加に伴い、売上収益及び利益が増加した。
モバイル事業は1972億円のセグメント損失に
モバイル事業は、売上収益が前年同期比29.4%増の1072億円6700万円、セグメント損失は1972億8200万円(前年同期は892億3100万円のセグメント損失)となった。楽天モバイルの申し込み回線数は、6月時点で442万件。通信料金を1年間無料とするキャンペーン期間が終了し、一部のユーザーの通信料収入が順次計上され始めた。一方、自社ネットワークエリア拡大の前倒しに伴い、減価償却費などのネットワーク関連費用がかさんだ。
4月に「第5世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画に係る認定」を受けたことによる、東名阪を除くエリアでの通信基地局の開設については、主に22年度以降を見込んでいる。
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