2021.08.04 通販会社
20年健康食品受託製造市場、0.8%増の1566億円…健康・免疫などで需要増
(株)矢野経済研究所が3日発表した「健康食品受託製造市場に関する調査(2021年)」のまとめによると、20年度の健康食品受託製造(OEM)市場規模は、前年度比0.8%増の1566億円を見込んだ。コロナ禍での健康・免疫、ダイエット需要があり、海外受注の獲得が市場規模にプラスへ働くとした。
19年度は3.2%減も20年度は0.8%増、長期トレンドでは拡大基調に
調査期間は4月~6月。健康食品受託製造企業などに、直接面談(オンライン含む)と電話による取材を併用。市場概況や参入企業の動向、将来展望などを分析した。
同調査によると、国内の健康食品受託製造市場規模は19年度が1554億円(前年度比3.2%減)となり、20年度は1566億円(同0.8%増)を見込んだ。 19年度に縮小に転じたが、20年度は再び拡大に転じる見込みで、長期トレンドでは拡大基調をたどる見通しとした。
健康意識の高まりでビタミンや乳酸菌などが好調、コロナ太り対策商品も
19年度は、前年度に見られた中国からの特需的な受注の反動が見られたほか、20年に入り、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるインバウンド(訪日外国人客)需要の激減、健康食品販社の新商品開発・既存商品のリニューアルの延期などの影響が出始め、20年3月から6月にかけて一部企業の業績に影響が及び、市場規模が縮小に転じた。
20年度は、インバウンド需要の激減や外出自粛、在宅勤務の拡大による都市部店舗を中心とした販売不振の影響などが見られた一方、健康意識の高まりの中で、通信販売を中心に、ビタミンや乳酸菌などの基礎栄養素・免疫関連商材や、コロナ太り対策としてのダイエット商材、脂肪関連対策の機能性表示食品などが好調に推移した。
越境ECでの販売も好調
また、中国や東南アジアを中心とした海外からの受注や越境ECでの販売が好調で、これらに関連する取引を有する健康食品受託製造企業の売上が大きく伸長。海外からの受注増で売上を大きく伸ばした企業が散見され、市場規模は拡大に転じた。
21年度は、前年比0.8%増の1578億円を予測。国内の健康食品市場の成長が鈍化する中、次の成長を海外に求める動きが見られる。特に中国、東南アジア各国からの受注拡大や、海外企業の日本法人や仲介人を経由した輸出が拡大。さらに、越境ECの拡大を期待する健康食品OEM企業の声が多数聞かれるなど、今後の健康食品受託製造市場の成長は海外が大きな鍵を握ると見ている。
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