2021.05.13 調査・統計
コロナ禍でEC利用時に「注文操作のわかりやすさ」を重視する人が増加
「EC利用時に重視することは?」――。(公財)流通経済研究所がこのほど発表したコロナ禍でのEC購買の現状によると、「安さ」より「配送料がかからない」ことを重視するユーザーが増えていた。「配送料が安い」ではなく、「無料」に特別な価値を持っていることがうかがえる。

安さより「利便性」を重視する人が増加、最も重視するのは「配送料無料」
同研究所が主催するネットショッパー研究会では、ECによる食品・日用品販売の現状を把握するため、全国約1万人を対象とした調査を毎年実施している。前年も「安さ」を重視する人が減少し、「注文操作の分かりやすさ」が重視されていた。コロナ禍でECの利便性が評価され、仮に割高であっても利用されるようになっていることが鮮明になっていた。今年の回答で、最も多かったのは「配送料がかからない」で、5割弱が重視する点として回答した。昨年比で1pt程度増えており、ECサイトを選ぶ最大の理由となっていることが分かる。一方、「配送料が安い」を重視する人の割合は1pt以上減少しており、単に安ければいいということではなく、「配送料無料」が特別な価値を持っていることが分かる。
購買に至るUIとUXがポストコロナのECでキーに
ほかに昨年比で1pt以上減少した項目として、「近隣店舗よりも安く買える」「実店舗と同じ商品を安く買える」があった。「配送料が安い」と合わせて、「安さ」に関する項目はいずれも割合が減少。コロナ禍で、外出しなくても商品を購入できるECの利便性が改めて評価され、その対価として多少の割高さを許容する人が増加したと見ることができる。逆に、「注文操作が分かりやすい」という項目は、昨年から3pt近く増加。コロナ禍でEC利用が増加した結果として、頻繁な注文手続きが煩雑にならないことが、より評価されてきていると考えられる。ポストコロナのECは、商品・価格軸はもちろん、購買に至る一連のUIとUXの洗練を進めなければ、ショッパーの支持を得られなくなっていく可能性があるとしている。
流通経済研究所は18年度から、ECやネットスーパーにおけるショッパーの購買行動や意識面の特徴を把握することなどを目的に「ネットショッパー研究会」を開催。現在、今年度の参加企業を募集している。問い合わせなどはWEBページから。
■『ネットショッパー研究会』
https://www.dei.or.jp/project/netshopper/
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