2021.03.31 ECモール
O-60のメルカリ利用者、前年比1.4倍に…コロナ禍で「終活」意識向上?
メルカリ総合研究所が30日発表した、60代以上のフリマアプリ「メルカリ」との関わりについての調査と分析によると、コロナ禍の影響もあって年間の利用者数は前年比1.4倍と急増。環境の変化で生活意識の移ろいもうかがえ、3人に1人が「終活・生前整理」を考え、うち半数を超える人が、コロナ禍が起因して意識が高まったとしていた。
60代以上の年間出品総数は1.6倍に
同研究所は、コロナ禍が拡大した2020年4月~2021年3月の「60代以上のメルカリ取引データ」を分析。その結果、60代以上の年間利用者数、年間購入商品総数ともに前年比約1.4倍、年間出品商品総数は前年比約1.6倍に増加していることが分かった。
これを受け、60代以上のフリマアプリ利用が増加した背景となる意識や行動の変化を明らかにしようと、「COVID-19拡大に伴う60代以上の意識・行動変化とフリマアプリ利用」に関する調査を11、12日に実施。男女1236名(フリマアプリ利用者824人・412名は直近1年のうちに利用を開始、非利用者412人)を対象にした。
60代以上が積極的に出品
「メルカリ」利用者の動向をみると、20年4月~21年3月の60代以上の1人当たり平均年間出品数は約72個で、20代の約39個の約2倍になっていた。20代の利用者数は60代以上の利用者数よりも多く、単純比較は難しいが、保有しているモノの多さに起因し、60代以上はより積極的に出品を行う人が多い可能性が考えられる。
消費行動・意識変化に関しては、コロナ禍によって44.4%が「ネットでの買い物が増加」、73.5%が「外出を伴う買い物が減少」した。外出自粛などで行動が制限された一方、パソコンやスマホを使用する時間が増え、ネットを通じたWEBサービスの利用を促進した可能性が考えられる。また、43.8%が「節約に対する意識が向上した」とも答えていた。
フリマアプリの利用は節約意識の向上が契機に
フリマアプリの利用目的は、最多が「欲しいものがお得に購入できる」(62.0%)、次に「不要品の処分ができる」(47.8%)、「リユースにつながる」(36.5%)。コロナ禍の拡大により、節約に対する意識の向上が、「欲しいものがお得に購入できる」フリマアプリの利用を促進した可能性が考えられる。
コロナ禍では、不安や孤独、社会とのつながりの希薄さなどが増幅するといわれる。生活意識の変化について、「コロナ前」の19年3月と比較すると、その「孤独・社会とのつながりが希薄になる」(22,2%)の伸びが最も増加。その差は10.2ptに上っていた。
フリマアプリ利用者の34%が「売買相手に親近感」
また、フリマアプリ利用者の34.8%が「売買相手に親近感を覚える」と答えていた。「アプリを通して、前向きな言葉でやりとりができた時に、たかがフリマではなく、つながっているささやかな嬉しさを感じた」(60代女性)という自由回答も。フリマアプリがコロナ禍で奪われた密なコミュニケーションの場を提供し、シニア世代の孤独感を和らげている可能性がある。
同時に終活・生前整理への意識を質問したところ、66.5%が「意識している」と答えた。うち、52.4%がコロナ禍の拡大で終活・生前整理への意識が向上していたことも明らかになった。
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