2021.03.26 調査・統計
ライブコマース、アジア10都市で36%が利用…東京は5.9%で最下位
トランスコスモス(株)がこのほど発表した『アジア10都市オンラインショッピング利用動向調査2021』の結果によると、コロナ禍でECへの依存度が高まる中、各国でライブコマースが新しい販売手法として定着。積極的に活用しているユーザーが多いことが分かった。
コロナ禍で約半数が「ECで購入する頻度や金額が増えた」
調査は20年12月~21年1月。アジア10か国の首都に住む10~49歳の男女で、直近1年以内のEC利用(購入)経験者3200人(各320人)に聞いた。4回目となる今回は、コロナ禍での買い物行動や意識の変化についても分析。新しい販売手法として注目されるライブコマースの認知や利用状況をトピックスとして取り上げ、魅力や課題について明らかにした。
新型コロナウイルスによる購買行動の変化に関しては、「実店舗での買い物回数が減った」(56.5%)、「オンラインで購入する頻度や金額が増えた」(49.8%)、「自炊やオンラインデリバリーを利用して在宅で食事をとることが増えた」(41.7%)などが上位に並んだ。在宅時間の増加で実店舗からオンラインにシフトしたことが明確に表れていた。
この傾向は、各都市のコロナ禍の規模や行動規制の厳しさを問わず、継続的に測定しているショッピング頻度が大きく増加したことでも裏付けられる。
ライブコマース利用は「ハノイ」が62%、「バンコク」は60%に
オンライン購入で増えたジャンルとしては、「日用品・トイレタリー」が平均50.4%で最も多かった。クアラルンプール、ハノイ、マニラ、バンコクでは「フードデリバリー」が最多だった。
ライブコマースでの購入経験者は、ハノイ(62.5%)、バンコク(60.6%)、ムンバイ(52.5%)で半数を超えていた。10カ国での平均利用率は36.3%となったが、東京は5.9%にとどまり、10都市で最下位。「名前も聞いたことがない」が65.9%に上っており、アジア各都市との差が顕著に表れていた。
ライブコマースはアジア展開で欠かせないツールに
ライブコマースで感じることは、「画像やテキストでは分かりにくい説明を聞くことができる」(65.2%)、「不明点や疑問点をすぐに確認できる」(57.3%)、「商品の使い方について実演してくれる」(50.9%)など、ライブ映像ならではの特性が評価されていた。また、上海やムンバイでは好きな著名人や配信者を応援する楽しさも魅力となっている。
利用しない理由としては、「配信のタイミングが合わないことが多い」(41.4%)が10都市平均で最も多かった。一方で「買い物はじっくり行いたい」(30.3%)「テレビショッピングみたいで嫌い」(23.9%)など、買い物スタイルの好みに起因する理由も上位に上がっていた。
こうした結果に、同社のグローバル事業統括 アナリストの萩原雅之氏は、「日本ではまだなじみは薄いが、アジアでのEC展開には欠かせないノウハウとして、早急に取り組む必要がある」と指摘している。
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