2021.02.19 調査・統計
20年アフィリエイト市場規模、5.2%増の3258億円に…ASPによって明暗も
(株)矢野経済研究所がこのほど発表した「国内アフィリエイト市場に関する調査」によると、コロナ禍など外部環境の影響で伸びは鈍化傾向だが、2020年度の市場は前年度比5.2%増となる3258億円を見込んだ。
市場拡大するも伸長率は鈍化か
調査は20年11月~21年1月にかけて。アフィリエイトサービス事業者(ASP=アフィリエイトサービスプロバイダ)と業界有識者を対象とした。
同調査によると、主要ASPは引き続き売上が拡大している事業者が多いが、20年度の市場の伸長率は鈍化する見込みだ。どの分野(業種)を主に取り扱ってきたかによって、好業績の企業もあれば業績が悪化した企業もあり、市場全体は成長したが、主要なASPの間でもばらつきがみられている。そうした状況下でも、19年度の国内市場規模は前年度比8.0%増の3099億円まで拡大し、20年度は同5.2%の3258億円と見込んでいる。
アフィリエイト市場拡大の背景としては、広告主におけるアフィリエイト広告への予算シフトや、スマホ経由での商品やサービス売上増によるEC分野の拡大が挙げられる。
Googleアルゴリズム更新、ヤフー広告厳格化で環境が激変
外部環境に関してはITPによるクッキーの制限や、Googleアルゴリズムのアップデートによる検索順位変動、ヤフーの広告出稿のレギュレーションの強化によるアフィリエイトサイトの広告出稿の厳格化実施など、アフィリエイトサイトにとってのネガティブと考えられるレギュレーションの変更が行われた。
また、Twitterなどのソーシャルメディア(SNS)に関してもレギュレーションの厳格化が図られており、アフィリエイトメディアに対してもネガティブなインパクトを与えている。
優良なアフィリエイトメディアは影響受けず
しかしながら、現状のプラットフォーマーによるレギュレーションの厳格化に関しては、景表法や薬機法などの法規制を遵守しない一部のアフィリエイトパートナーや代理店に対して大きな影響を与えているものの、優良なアフィリエイトメディアにおいてはほとんど影響を受けていない。こうしたレギュレーションの厳格化については、中長期的に見ると決してネガティブ要因ではないとした。
国内アフィリエイト市場規模は今後も拡大を続け、21年度は3669億円、22年度は4091億円、23年度は4501億円、24年度は4951億円まで拡大すると予測。伸長要因として、「ナショナルクライアントの予算の拡大」「サブスクモデルの拡大」」「SNSや動画プラットフォームの集客チャネルの活用拡大」「キャッシュレス分野の拡大」「EC化率の拡大」「コロナ禍でのネット利用率の増加」「市場参入企業の増加の可能性」などを挙げている。
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