2020.09.04 調査・統計
コロナ禍でホームセンター特需…売り上げ1割増、利益7割増も
ホームセンター(HC)が活況だ。(株)帝国データバンクが3日公表した上場20社の最新四半期業績は、総じて増収増益。新型コロナウイルス感染拡大による特需といえる。DIY用品などの需要増はしばらく続くと見られ、HC業態には追い風となっている。
最新四半期の20社合計売上高7851億円
同社が上場HCの20社を対象に、2020年度の最新四半期(3~5月と4~6月)の業績を集計したところ、16社が前年同期比で増収を確保。売上合計は7851億円となり、同約1割増加した。 損益面では20社中19社が営業利益ベースで増益となったほか、利益合計は680億円に達し、同7割超の大幅増加となっている。
HC業界は、19年10月に施行された消費税の増税に伴い、客単価の大きいリフォーム工事需要などの反動減に直面していた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を機に、郊外を中心に広大な駐車場を持つ大型店が多いHC業態は、ソーシャルディスタンスを保ちやすい買い物空間として注目を浴びた。
衛生用品を求めHCに客増
加えて、もともとの強みであった品揃えの良さと安価な値段を背景に、マスクやアルコール除菌商材など新型コロナ対策商品をHCに求める消費者が増加。緊急事態宣言が解除された5月以降はアクリル板やビニールシートなどの感染防止資材や、外出自粛によりガーデニグなどの需要も高まり、DIY資材などHC業態が得意とする商品の販売が一段と伸びた。
1位はホーマック、利益は70.4%増
「DCMホーマック」などを運営するDCMホールディングス(株)は、20年3~5月期の売上高は1258億円となり、業界1位。前年同期比8.6%の増収。本業の儲けを示す営業利益は同70.4%増の116億円だった。外出自粛などにより、園芸用品やDIY用品など幅広い商材で前年同期比1割超の販売増となり、全体の売上を押し上げた。
コロナ禍による「巣ごもり消費」は今後も続くとみられ、HC業界にとっては引き続き、追い風が予想される。ただ、他業態との競争激化に対する対応や、「コロナ特需」後も維持可能な、店舗の販売力確保が課題となってくる。
HCの課題は「EC拡充」?
HC業界では近年、店舗当たりの販売力が漸減傾向にある。19年以前では、消費増税前の駆け込み需要が多かった19年7~9月期を除いてほとんどが前年同期を下回るなど、実店舗の集客力は年々低下している。各社の新規出店攻勢や、ドラッグストアやディスカウントストア、利便性の高いEC業態との競合なども要因に考えられる。
そのため、各社ともDIY資材など「すまい」関連の商品を起点とした巣ごもり消費へのアプローチのほか、実店舗の販売以外にECサービスなどの拡充、プライベートブランド商品の開発注力など、HC業態での顧客の囲い込みが今後、主要なテーマになるとみられている。
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。
資料DLランキング
-
1
【利益爆増】1から始める食品EC×TEMU販売
-
2
SNS集客の新常識!AIを活用したインフルエンサー広告「Vooster」
-
3
【AIタッガー】SEO×GEO AI検索時代の“見つかる力”を最大化
-
4
【導入検討中企業向け】ライブコマースの始め方 失敗しない立ち上げ準備ステップ
-
5
集客効果を最大化する広告メソッド
ニュースランキング
-
1
製品安全誓約、5月に「家庭用洗浄剤」など23件の出品削除
-
2
「D2Cの会 フォーラム2026」に約300人の業界関係者が集結
-
3
【6月20日9時更新:物流配送状況】日本郵便/ヤマト運輸/佐川急便/西濃運輸/福山通運
-
4
PayPay、請求リンク作成で本人確認が必須に
-
5
ダークパターン「過去1年に経験」は37.5%、妨害手段が多いほど「解約」に至る消費者が減少
