2020.08.04 通販会社
ハルメクHDがMBO、ノーリツ鋼機から自社株を買い戻し
シニア女性誌No.1雑誌「ハルメク」の発行や通販事業を運営する(株)ハルメクホールディングスは3日、経営陣によるマネジメント・バイアウト(MBO)を実施し、親会社のノーリツ鋼機(株)が持つ同社株式のすべてを譲り受ける契約を締結したと発表した。シニア女性に特化した事業で成長を続けてきたことが、親会社から自社株を買い戻す動きにつながった。
機動的で柔軟な意思決定ができる体制へ
同社は、「50代からの女性がより良く生きることを応援する」を使命として、定期購読誌「ハルメク」の出版事業と通販事業を主軸に、リアルな接点としての店舗事業(全国4店舗)、旅行、講座などの文化事業を運営している。
7月末現在、雑誌「ハルメク」の定期購読者数は32万人、1年以内に購入歴がある通販利用者数は60万人まで拡大。同社によると、急速な高齢化社会へ変化する中、その社会的役割を果たしながら、さらに成長を加速するためには、機動的で柔軟な意思決定を行える体制を構築することが重要と判断し、MBOに至った。
2012年に前身のいきいきがノーリツ鋼機の傘下に
同社の前身であるいきいき(株)は2012年12月にノーリツ鋼機の傘下に入り、創刊20周年となった16年4月に社名を「ハルメク」に変更。「年齢を重ねてもいつまでも新鮮で、前向きな気持ちでいられる」が社名の由来だった。
その後、ハルメクと、親会社が同じでシニア向け通販を手がける(株)全国通販グループがホールディングス制に移行する組織変更を実施。機能の統合・再編で経営の効率化を図ることを目的に18年4月には(株)ハルメクホールディングスを設立し、現在に至っていた。
出版不況の中、女性誌「ハルメク」が急成長
この間、「ハルメク」は不況が続く出版業界の中で急成長。「読者目線の誌面作り」を編集方針とし、健康や料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなどを主なコンテンツとしてきた。18年には公式WEBサイト「ハルメクWEB」をオープンしている。
カタログ通販誌からシニア女性に向けた情報誌に価値を向上させてきた変遷をたどる中での着実な成長が、買収先から自社株を買い戻す「独立」につながった。
同社はこれを機に、経営体制は維持しつつ、情報コンテンツや商品、サービスをリアル・アナログ・デジタルが有機的に結びついた形で提供し、読者・会員をはじめとしたシニア女性の期待と信頼に応えることで、改めて「日本のNo.1シニアカンパニー」ブランドをめざす考えを明らかにしている。
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