2020.06.25 通販支援
IoT宅配ボックスの実証実験、再配達率が41%→14%に大幅改善
(株)LIXILは24日、東京都江東・江戸川両区で進めてきた「IoT宅配ボックスによる再配達削減(CO2削減×ストレスフリー)実証プロジェクト』のモニター調査を含む最終結果をまとめ、公表した。最大の目的としていた再配達率は41.7%から14.9%へ大幅に減少したという。
物流2社と連携社、IoT宅配ボックスを約100世帯に無償提供
実証プロジェクトは2019年2月1日~2020年3月31日に実施。両区の戸建て住宅を対象とした約100世帯に外出先からでも配達確認や応答ができる、同社のIoT宅配ボックスを無償で設置し、再配達の削減によるCO2の削減効果やユーザーのストレスの変化などを検証。両区と佐川急便(株)、日本郵便(株)などが協力した。最終結果の算出は、19 年11月1日~20年2月29日を期間とした。
今回は、これらの検証に加えて、宅配事業者やクリーニング店と協働で、QR コードでパスワードを取得することでユーザーの応対がなくても複数の荷物を投函できるサービスや、クリーニングの集配サービスなど、IoTの活用で可能となる新たな社会サービスの実現性についても検証を試みた。
再配達率の削減で宅配事業者の労働を178時間短縮
それによると、41.7%から14.9%に減少した再配達率は、宅配事業者の労働時間を178時間短くすることにつながり、杉の木約27万本の吸収量に相当する約379㎏のCO2削減を達成した。
IoT宅配ボックス設置後、宅配便の受け取りに関するユーザーのストレス(不便や面倒など)の変化については、56.0%が「かなり改善された」と回答。「やや改善された」を加えると95.0%となり、ほぼすべてのユーザーにストレスの改善がみられたとした。

また、IoT機能の便利さを78.0%(「感じた」「やや感じた」とも39.0%)が感じており、荷受け通知や投函・取り出しの履歴確認、録画など、IoT機能を頻繁に使ったユーザーほど、再配達削減に貢献している傾向が明らかになった。こうした取り組みを通じ、半数以上のユーザーが節電やエコバッグの利用など、社会・環境問題を意識した行動を増やしていたことも分かった。

QRコードを使った荷物の受取、6割が「魅力的」と回答
QRコードを使った複数の荷物の受け取りに関しては、「自分で解錠する手間が省ける」など、6割のユーザーが魅力的に感じていた。クリーニング集配サービスについては「店に行く時間を減らせる」など、サービスの利用者全員が便利さを感じていたことも分かった。
実証プロジェクトを通じてLIXILは、「数々の意見を今後の商品開発に役立ていくと同時に、 IoT宅配ボックスが持つ新たなサービスの可能性も検証できた」とした上、ニューノーマルの時代に、いかに健康で快適、安全に過ごしていくかが問われる中、非対面で受け取りができるIoT宅配ボックスをはじめ、さまざまな商品やサービスを提案していきたいとしている。
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