2020.04.22 調査・統計
ファッションEC、2・3月売上は前年超過…新型コロナで集客増
(株)アパレルウェブは21日、取引先を中心としたファッション企業の2~3月のECサイト売り上げ調査の結果を公表した。新型コロナウイルスの感染拡大による影響や推移をみるのが目的で、ファッションECサイトは昨年を上回る傾向を示していたことが分かった。
全体は前年超過も客単価は下落
調査は同社が運営する会員組織アパレルウェブイノベーションラボ(AIL)の活動の一環として実施。全体の傾向を示すとともに、アパレル系とファッション雑貨系に分類。指標は売上やサイト訪問数、購入率などを昨年対比(週ごと)で比較し、推移を追った。
「全体傾向」は、2月の3週目を除いて、売上はすべて昨年を上回っていた(106~131%)。一方、顧客1人あたりの購入金額を示す「客単価」は2月の3週目以降、昨年を下回る傾向になっていた(90~97%)。各社ECサイト上で、セールや割引施策を前倒しで行ったことが要因として考えられるという。
コロナの影響で3月はサイト訪問数が増加を継続
「アパレル系EC」に分類すると、昨年対比(伸び率)の平均値は、全体傾向と同じく、2月の3週目に一度落ち込んでいる。2月3週目以降の売上は回復基調になっている。売上の回復と並行し、「訪問数」は3月を通して増加し続けていることから、外出自粛の波が強まる中、ECサイト訪問客の増加との関係性も見える結果となった。
「ファッション雑貨系」(靴、鞄、アクセサリー、小物など)のECサイトでは、3月2週目に昨年比が一時的に大きく上がり、購入率137%、売上150%になった。ちょうど、このタイミングに複数企業のクーポン施策、コラボレーションアイテムの販売などが重なったことが要因となった。その反動から、3月3週目の売上は昨年を下回ったが、4週目には再び回復していた。
AILは、ファッション企業の経営層に向けて「イノベーションのヒント」を発信していくため、アパレルウェブが2017年10月にスタートさせた会員組織だ。同社は、デジタルの重要性が高まる中、AILとしてファッション企業を中心とする会員のビジネスのヒントになる情報やデータを今後も発信し続けていく考えを示している。
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