2020.04.15 調査・統計
20年の機能性表示食品市場は約40%増、3000億円突破へ
総合マーケティングビジネスの(株)富士経済が14日発表した「機能性表示食品、特定保健用食品などの国内市場調査」によると、機能性表示食品は2020年に3000億円の突破を予想し、年ごとに特定保健用食品の規模に迫っている動きが明らかになった。
積極的なプロモーション展開で売上拡大
20年の「機能性表示食品」の国内市場予測は、確定した18年比で38.6%増となる3007億円。内訳は、「明らか食品」が266億円(同28.5%減)、「ドリンク類」が1309億円(同68.7%増)、「サプリメント」が1432億円(同40.4%増)とした。同19年の見込みは合計で2547億円(同17.4%増)。「明らか食品」は288億円(同22.6%減)、「ドリンク類」は1047億円(同34.9%増)、「サプリメント」は1211億円(同18.7%増)。
19年は、ヨーグルトの上位商品がリニューアルの際に機能性表示食品としての展開をやめたことにより、明らか食品は大幅に縮小するとみられる。しかし、ドリンク類は「お~いお茶 濃い茶」の機能性表示食品へのリニューアル、「Yakult1000」の発売など、商品数が引き続き増加しており、大幅に伸びるとみられる。サプリメントは上位企業の積極的なプロモーション展開などによって伸びが続いている。
機能性表示食品は、19年にも新たな届出が消費者庁から公表されており、18年までに届出が公表された未発売の商品もあることから、これらの発売で市場拡大が予想される。また、サプリメントを中心に既存の商品を機能性表示食品としてリニューアル発売している商品も多くみられる。これらの商品には既に固定ユーザーがついており、機能性を明示することにより新規顧客の獲得が期待できる。
トクホ市場は5.5%減、2年連続で前年割れ
一方、「特定保健用食品」の20年国内市場予測は、確定した18年比で5.5%減となる3400億円。内訳は、「明らか食品」が1109億円(同1.2%減)、「ドリンク類」が2156億円(同8.6%減)、「サプリメント」が136億円(同16.4%増)とした。同19年の見込みは合計で3479億円(同3.3%減)。「明らか食品」は1113億円(同0.8%減)、「ドリンク類」は2233億円(同5.4%減)、「サプリメント」は134億円(同15.5%増)。
19年は生活習慣病予防訴求のドリンク類が前年に引き続き苦戦し、ヨーグルトや乳酸菌飲
料も乳酸菌ブームが下火になったことで市場環境は厳しさを増しており、2年連続でトクホ市場は前年割れになるとみられる。
乳酸菌ブームの沈静でトクホ市場が縮小
ドリンク類の市場規模が最も大きく60%以上を占めている。生活習慣病予防訴求の茶系飲料や整腸効果を訴求した乳酸菌飲料が中心だが、近年は競合激化や乳酸菌ブームの沈静
化によって苦戦しており、今後は縮小が予想される。
明らか食品は30%程度を占める。18年はヨーグルトが堅調で伸びたが、19年は多くが低調だったことに加え、新商品の展開もみられなかったため、18年比0.8%減が見込まれる。サプリメントは小規模ではあるが、19年は主要ブランドが堅調だったことや新商品の発売もあり、伸びるとみられる。
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