2020.02.17 通販会社
千趣会は最終黒字に、純利益81億円…構造改革が奏功
カタログ通販の(株)千趣会がこのほど発表した2019年12月期(1~12月)連結決算は、売上高が前期比21.3%減の891億5000万円、営業利益は7億7200万円(前期は40億6300万円の営業損失)、純利益は81億8200万円(同60億2700万円の純損失)となった。
通販事業で赤字幅が大幅に改善
売上高は、通信販売事業の事業規模を適正化したことや、(株)ベルネージュダイレクトと(株)モバコレの連結範囲除外の影響などで減少。利益面では、通信販売事業の在庫削減及や人件費適正化をはじめとした全般的なコスト削減など、事業構造改革の取り組みを強化した。純利益は、固定資産売却益及び投資有価証券売却益などを計上した。
カタログ及びネットを中心とする「通信販売事業」の売上高は613億円(前期比29.1%減)、営業損失は8億500万円(前期は56億3300万円の営業損失)。構造改革により、売上総利益率、販管費は大幅に改善し、赤字幅は縮小した。ベルメゾン会員の年間購入者数は237万9000人と同27.1%の減、年間新規購入者数は56万6000人となり同0.5%増加した。
テレビCMなどで集客も強化
発注オペレーションの改善による在庫水準の適正化や、粗利率の改善に向けての取引先との協業強化、現地法人の運営適正化を実施した。また、2社の連結範囲除外に加え、販売チャネル戦略・販促施策の見直し及びMD(マーチャンダイジング)改革により事業規模の適正化を行った一方、テレビCM、WEB CMを実施するなど、集客力の強化にも取り組んだ。
ハウスウエディングを中心とする「ブライダル事業」の売上高は206億7600万円(前期比6.7%増)、営業利益は9億7100万円(同3.3%減)で増収減益。19年1月に「ザ・ベイスイート桜島テラス」(鹿児島県)をオープンし、ゲストハウス数は25店舗となり、売上高は堅調に推移しているが、利益面では、新店のオープンおよび「迎賓館」(大阪府)のリニューアル工事に伴う費用の先行発生などで減益となった。リニューアル後は堅調に推移している。
次期売上高は今期比3.1%増の920億円と予想
次期の2020年12月期通期について、売上高は、通信販売事業で新規会員の獲得と既存会員の継続利用促進の取り組みを優先して実施するとともに、オリジナル商品の商品力と提案力の強化を図っていくことにより、今期比3.1%増となる920億円を見込んだ。
利益面では、物流コストの上昇などの圧迫要因が予想されるものの、通信販売事業で実施した粗利率改善の取り組みなどのオペレーション改革の効果が見込まれるとともに、販売費用のさらなる効率化の取り組みを継続し、ブライダル事業などの通信販売事業以外の事業が今期と同水準の業績が見込まれるとし、営業利益は同132.9%増の18億円。21年度は40億円をめざすとした。一方、純利益は同73.1%減の22億円を見込んでいる。
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