2020.01.09 調査・統計
セルフケア健康機器市場、19年は2159億円と予測
(株)矢野経済研究所が8日公表した「国内のセルフケア健康機器の市場調査」によると、市場規模は増加傾向にあり、高齢化社会の進展で関心度や重要性が増していることがうかがえる内容となった。
高齢化社会の進展で各機器ともに堅調
調査対象の「セルフケア健康機器市場」の商品・サービスは、家庭用の健康管理機器(電子血圧計、心電計、電子体温計、体重体組成計、歩数計・活動量計)、健康回復機器(マッサージチェア、フットマッサージャー、ハンディマッサージャー、フェイスケア機器)、健康治療機器(電位治療器、低周波治療器、吸入器)。医療施設やスポーツクラブなどにおける業務用機器を含まない。また、フィットネス機器は市場規模算出には含まない。
2018年の市場規模(健康管理、健康回復、健康治療の各機器合算値)はメーカー出荷金額ベースで、前年比101.3%の2143億円だった。19年は、同100.7%の2159億円を予測。高齢化社会の進展や健康への意識の高まりを背景に、各機器ともに堅調に推移している。
バイタルセンシングでの新たな健康管理手法が登場
健康管理機器市場では、新たなバイタルセンシング(脈拍や血圧、体温などの生体情報の測定)の手法が研究・開発されている。カメラで撮った動画を解析することで、非接触で脈拍や血圧を測定する技術や、LED光を皮膚内の血管に照射することで脈拍や血圧を測定する技術が挙げられる。
また、皮膚温よりも正確な体温である深部体温(内臓など体の内部の温度)を測定する技術も研究・開発されており、錠剤サイズの機器を飲み込み、腸内の体温を計測するものや、熱流束(単位時間に単位面積を流れる熱量)を計測してアルゴリズムにより深部体温を導出するものがある。
バイタルセンシングの普及で健康管理機機器が多様化へ
中でもLED光を用いた脈拍・血圧を測定する技術や熱流束から深部体温を導出する技術については、ウェアラブル端末への搭載が可能。普段、身に着ける端末でバイタルセンシングが可能になれば、専用測定器での計測よりも簡便だ。こうしたさまざまなバイタルセンシング手法が進展することで、今後は健康管理機器の多様化が進むものと考えられる。
20年の市場規模は、メーカー出荷金額ベースで2178億円、21年は同2190億円と、それぞれ予測。高齢化社会進展のなか、健康に対する関心や意識の高さは継続するとみられることから、19年以降もセルフケア健康機器市場は安定的に推移するものと考えられるという。
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