2019.11.21 調査・統計
完全栄養食品市場が拡大、日本人向け商品が人気に
(株)日本能率協会総合研究所は20日、同社が運営するMDB(マーケティング・データ・バンク) Digital Searchの「有望市場予測レポート」シリーズの1つとして、「完全栄養食品市場」を調査し、市場規模推計などをまとめた。時代や社会の変化とともに、完全栄養食品がさらに日常に溶け込んでいく可能性を示している。
販売チャネルが通販から小売店に拡大へ
完全栄養食品は、糖質やタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、人体に必要な栄養素が入っており、1食分で1日に必要な栄養素の3分の1が摂れる食品をいう。
現在は通信販売が中心だが、今後、需要の拡大とともに商品の量産による低価格が進み、小売店での取り扱いが広がることで消費者の需要も取り込み、市場拡大が進むことが見込まれているとして、MDB Digital Searchでは、有望市場の1つにとり上げた。
それによると、現在の市場規模は20億円に満たないが、2年後の2021年には40億円に、24年には145億円規模に膨らむ可能性がある市場とみている。
日本人向けに開発された商品が人気に
「人間が生きるのに必要な栄養素をすべて含んだ完全食品」と、13年に米国で発売されて注目を集めたが、日本では16年ごろから海外の商品を参考に売り出された。当初は液体と粉末タイプで提供されており、食事としての満足感が得にくく、継続的な利用を喚起しにくい側面も。栄養価を高めるためにさまざま原料を用いることから、割高感があった。
しかし、最近では日本人向けの栄養バランスに調整して開発した商品も増えてきた。液体と粉末タイプに加えてグミ状の食品もあり、パスタやパンなど咀嚼できるタイプの商品も登場している。
手軽に十分な栄養を摂ることができるため、仕事や趣味に没頭している人や単身層などからの支持が高くなり、必要以上のカロリー摂らず必要な栄養を摂取できることや、栄養バランスの高さからダイエットやスポーツでの栄養補給を目的に利用されるケースもある。
このように、手軽な栄養摂取手段として支持が高まりつつあり、今後の商品開発や価格の低下により、ダイエットや養補給などの目的で利用者が増えることが見込まれている。
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