2018.07.25 調査・統計
17年食品通販市場、3兆5985億円…生協が4割を占める
(株)矢野経済研究所が24日発表した「2018年版食品の通信販売市場~拡大する食品通販~」によると、17年度の国内・食品通販市場規模は、小売金額ベースで3兆5985億円となる見込みとなった。
食品通販が定着、今後も拡大傾向に
「ショッピングサイト」での購入が37%
同調査の対象は通信販売事業者、食品関連企業、生協、食品小売事業者、食品卸など。専門研究員によるアンケート調査・電話取材・文献調査などを併用した調査で、調査期間は2018年4~6月。
近年インターネット通販を中心に、通信販売で商品を購入するという購買行動が一般化。食品については本来、実際に自分の目で商品を確かめて購入したいというニーズが底堅いが、最近では通信販売で購入するケースが増え、年々定着してきている。
こういった背景もあり、17年度の国内食品通販市場規模は、小売金額ベースで前年度比3%増の3兆5985億円に達する見込みで、今後さらに拡大する見通しとなっている。チャネル別では、「生協(班配+個配)」が構成比39.6%を占め、次いで「ショッピングサイト」が同37.2%、「食品メーカーダイレクト販売(直販)」が同16.5%と続いている。
時短ニーズの高まりでミールキットの利用拡大
さらに17年度の傾向として、ミールキットの利用が拡大。有職主婦が増加する中、調理の簡便化・時短ニーズが高まり、これを満たす食品として人気が高まっている。この分野で先行するオイシックスでは、ミールキット「Kit Oisix」を展開し、定期購入コースを中心として新規会員が予想を上回る勢いで増加している。同社では、料理の手間を省きつつ、具材カットや炒めるなどの調理工程を残すことで、家事をサボっている感覚を持たないで済むことが、多忙な女性に支持されている理由だとしている。
今後の食品通販市場については18年度以降、概ね2~3%台の伸長率で推移すると予想。21年度の国内食品通販市場規模は、小売金額ベースで4兆135億円になると予測している。チャネル別では、市場を牽引するショッピングサイトが約5%台のペースで成長した場合、19年度には生協を抜いて、ショッピングサイトが首位になるだろうと予想している。
その一方で、ネットスーパーなどチャネルによっては、人手不足と配送コスト上昇が市場成長のブレーキとなる可能性もあり、人手がかかる「自宅まで商品を届ける通販」というビジネスモデルに対し、いかに打開策を見出すかが問われている。
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