2015.08.18 通販会社
ニッセンHD、大型家具事業撤退・120人の希望退職者募集
(株)ニッセンホールディングスは17日、早期黒字化に向けた経営合理化策の一環として、ニッセンブランド大型家具事業の撤退、120人の希望退職者の募集、海外検品所の整備などを実施すると発表した。
これらの経営合理化策により2015年12月期の通期決算では、約57億円の特別損失を計上するほか、約20億円の経常利益改善効果を見込む。15年12月期通期業績予測は、売上高1620億円(前回予測は1776億円)、純損失119億円(前回予測は54億5000万円の純損失)に下方修正した。
大型家具事業は、ベッド・ソファ・チェストなどの商品を販売し、14年12月期決算で売上高が158億円、営業損益は12億円だった。ニッセン売上高の7.6%、営業損益の18%を占めていた。配送・搬入時の破損を防止するために2人体制で配送していたことや、配送原価の高騰による配送コストの増加などの理由で事業損益が年々悪化し、将来的な損益回復が見込めないと判断した。16年2月を目途に大型家具事業から撤退。三重県大型商品配送センターは売却する。
人員体制のスリム化による固定費圧縮を図るため、希望退職者を募集。募集人数は120人で、退職予定日は10月31日。希望退職者には特別退職金を別途支給し、希望者には支援機関を通じた再就職支援を行う。
親会社のセブン&アイホールディングの業績が好調に推移するなか、同社は2期連続の赤字を計上。通販事業がセブン&アイグループの唯一の赤字事業となるなど、収益改善に迫られていた。グループ各社の店頭でニッセンカタログを配布し、イトーヨーカドー店内にインテリアショールームを導入するなど、グループシナジー効果の実現を図っていたが、収益の改善には至っていなかった。
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。
資料DLランキング
-
1
機能性表示食品の基礎と落とし穴
-
2
オリジナル商品 Webデザインシミュレーター『i-DESIGNER』
-
3
【生成AI×EC】EC運営でのAI活用方法
-
4
【AIタッガー】SEO×AI検索時代の“見つかる力”を最大化
-
5
クロスセルを促進して顧客単価を向上!レコメンドサービス
ニュースランキング
-
1
【12月19日15時更新:物流配送状況】日本郵便/ヤマト運輸/佐川急便/西濃運輸/福山通運
-
2
アスクル、「ASKUL」サービスで東京・関東DCの物流システムによる出荷再開
-
3
デジプラ透明化法に基づく評価、ECモールはアカウント停止理由や「苦情」の定義が課題に…経産省
-
4
「カシューナッツ」アレルギー表示の義務品目に…来春施行、経過措置は2年間
-
5
メルカリと駿河屋が資本業務提携、エンタメ・ホビーのグローバルコマース推進
