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2024.03.13 ECモール

Amazonが注力する“配送”とは?―たった5年でつくり上げた独自のネットワーク

Amazonの配送部門であるAmazonロジスティクスは、たった5年間で自社拠点を拡大し、独自の配送ネットワークを構築してきた。では実際に、どのような取り組みを進めてきたのか。詳しい内容とその経緯について、アマゾンジャパン アマゾンロジスティクス リージョナルディレクター 道上 淳之介氏に話を聞いた。



アマゾンジャパン アマゾンロジスティクス リージョナルディレクター 道上 淳之介氏


働く機会の創出にもつながる独自の配送方法

――Amazonロジスティクスのこれまでのお取り組みについて教えてください。


アマゾンジャパン 道上 淳之介氏(以下、道上):日本では5年ほど前から、お客さまのもとに商品をお届けする「ラストワンマイル」部分の拡充を始め、Amazon独自の配送ネットワークを構築してきました。


すでに50以上の直営の配送拠点があり、配送を担っているのは「Amazon Flexプログラム」にご登録いただいている個人事業主のドライバーさまや、「DSPプログラム」で委託している配送事業者さまなどです。

Amazon Flex

Amazon Flexは、個人事業主のドライバーさまが柔軟に報酬を得られる配送方法として、2019年にスタートしました。条件を満たす20歳以上の方であれば、誰でも登録できますし、稼働する日にちや時間帯も自由に選べます。


2023年からは軽乗用車での配送も可能になったことで、主婦・主夫や学生の方の登録も増えました。

デリバリーサービスパートナー(DSP)プログラム

DSPプログラムは、Amazonが配送を委託するさまざまな規模の配送業者さまが、地域に配送業者コミュニティを築き、各自の方法で配送するものです。


2023年にはAmazonの商品を配送する、独自の配送ビジネスの起業を支援する次世代のDSPプログラムの開始も発表しました。現在では7都道府県で数十のパートナーさまが、本プログラムを通して配送事業を立ち上げ、地域にコミュニティを築きながら配送しています。


さらに、2023年10月には、リヤカー付き電動アシスト自転車を導入するなど、ネットワークを順次拡大しています。

Amazon Hubデリバリープログラム

2022年には、商店街の店舗など、地域に根ざした中小規模のビジネスオーナーが本業の空き時間を利用し、Amazonの商品を配達する「Amazon Hubデリバリープログラム」を開始し、現在では約1000以上のストアさまとパートナー契約を結んでいます。

顧客中心で生まれた「置き配」―利用者は80%超

道上:またAmazonとしては、お客さまの利便性向上のため「荷物を受け取る際のオプションをいかに増やすか」という点にも注力してきました。


例えば、そのひとつが「置き配」です。すでにAmazonのお客さまの80%以上が、荷物受け取りのデフォルトの設定として、置き配を選択していただいています。


さらに、オートロック付きのマンションでの商品の受け取りを便利にする「Amazon Key(アマゾンキー)」の導入も進んでいます。お客さまがご不在でも、ドライバーがオートロック解除の認証を受けた専用配送アプリを使うことで、マンションのオートロックを解除し、商品を玄関までお届けすることができます。


そのほかにも、日本全国に4000基以上展開している「Amazonロッカー」や荷物の受け渡しができるカウンターを含めると、ご自宅以外での受け渡し場所というのが日本全国で4万拠点ほどあります。

――日本における「置き配」は、今やデフォルトの受け取り手段になっています。

道上:大前提として、Amazonはマーケットリーダーになろうとして配送の改革などを行っているわけではありません。「お客さまの利便性」をいかに高めるかを突き詰めた結果に生まれたのが置き配という選択肢でした。


Amazonの特徴でもある「お客さま中心主義」は、もちろん配送面でも変わりありません。置き配は、当社が日本で最初に導入したと言われていますが、それはお客さまの需要があったからこそです。


ただ、直接荷物を受け取りたいという需要ももちろんありますので、置き配は1つの選択肢でしかありません。置き配に限らず、常にお客さまにとって最適となる受け取りオプションを用意しておくというのが、当社にとって重要なことだと考えています。

配送への自由度を上げ、参入障壁を下げる

――配送を担っているパートナーさまからは、どのような反響がありますか?

道上:Amazon Flexでは、空き時間を活用して副業的に働けることに加え、軽乗用車が利用できるようになりました。そのため、主婦・主夫の方など、これまで配送に携わってこなかった方も働けるようになり、時間を有効活用できて非常にありがたいというお声をいただいています。


また、DSPプログラムでも、「自分の都合に合わせて、本業のスキマ時間で配送業務ができるので助かっている」「初めて配送したけれど、慣れた土地で知り合いに会うこともあり、ご近所さんとの会話が生まれるようになった」といったご意見があり、本プログラムの意図した形になっていると考えています。


あとは「Amazonの担当者のサポートを受けながら、少量の商品から配達をスタートできたのが良かった」というようなサポートに対する評価などもいただきました。


そのほかにも、地場で活用いただける「Amazon Hubデリバリープログラム」では、「ちょっと運動不足解消になる」「夫婦で配達するようになって会話が増えた」という良い意味で想定外の温かいお声もございました。


このように配送の自由度が高くなれば、配送業務に興味を持っていただく理由にもなると思いますし、それによって日本全体の配送キャパシティが増えていきます。出発点は、お客さまの利便向上ではありますが、配送業界で様々な課題に直面する昨今では、こういった取り組みも重要だと考えています。

ドライバーの負担軽減は常に考えてきた

――ドライバー不足は、まさに2024年問題に通じる部分かと思います。

道上:もちろん社会的な課題に対して貢献できればと考えていますが、当社としては、2024年問題を意識して、これらの取り組みを行ってきたわけではありません。


時代の変化に限らず、常にドライバーさまの安心と安全は意識してきました。配送業務を問題なくスムーズに行っていただけるように、日々テクノロジーの開発や導入を進めています。


「置き配」も「Amazon Key」も、お客さまにとっての利便性向上だけではなく、ドライバーさまたちの再配達率を下げるといった効果も大きいです。


間接的ではありますが、そういった当社の取り組みがドライバーさまの負担軽減につながり、そして物流問題の解決に貢献できればと考えています。

――「Amazon Key」は不動産業界との連携も重要になりそうです。

道上:はい。実は昨年には三井不動産さまと協業を発表し、不動産物件への「Amazon Key」導入も進めています。不在時や宅配ボックスが空いてないタイミングなどであっても、荷物を受け取ることができるので、入居さまにも大きく価値を感じていただけるので、物件のオーナー側にもメリットは大きいです。

――今後の展望は。

Amazonロジスティクスの5年間の取り組みは、アメリカ本社が開発したさまざまなテクノロジーが活用されています。このようなテクノロジーを迅速に日本で展開していくには、導入がしやすい自社拠点が必須になります。


これまで積極的に自社拠点やネットワークを拡大してきた背景には、そういったテクノロジーが導入しやすいという理由もありますので、今後もそこには注力していきます。


お客さま中心主義だからこそ成せる「Amazonのスピード感」と「お客さまの声をしっかり聞く」ことで、お客さまやドライバーさまが求めているものを常に提供できるようにしていきます。

――ありがとうございました。


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