2023.04.03 調査・統計
クレジットカード不正利用被害額、22年は32%増の436億円
(一社)日本クレジット協会がこのほど発表した『2022年 クレジットカード不正利用被害』の集計結果によると、不正利用被害額は前年比32.3%増となる436億7000万円。フィッシング詐欺の急増などで前年より100億円余り増え、過去最高を更新したことが分かった。

22年は「番号盗用」による不正利用被害額が急増
調査対象は、銀行系カード会社、信販会社、流通系クレジット会社、中小小売商団体などで、41社から回答を得た。集計数字はキャッシングを含む不正利用被害額を加算合計。海外発行カード分は含まない。
436億7000万円の内訳は、不正に入手したカード番号が使われる「番号盗用」による被害が前年比32.1%増、額にして約100億円増となる411億7000万円と、全体の94.3%を占めた。「偽造カード」による被害額は、同13.3%増の1億7000万円、その他の不正利用被害額は、同37.9%増の23億3000万円となっていた。
メールを送り付けて偽のホームページに接続させ、個人情報を読み取るなどのフィッシング詐欺の増加が背景にある。クレジットカード会社と通販サイトの間に立つ「決済代行会社」から約46万件の情報漏えいがあり、被害を押し上げた形だ。
経産省が本人認証確認機能の導入を義務付けへ
「番号盗用」被害額は、1月~3月が94億6000万円、4月~6月が100億6000万円、7月~9月が95億9000万円、10月~12月が120億6000万円となっていた。
カード情報の漏えいは公表までに時間がかかり、被害が拡大するケースがあり、経済産業省は、利用者への通知や公表の早期化を目的に、EC加盟店向け「クレジットカード情報の漏えい時および漏えい懸念時の対応要領」を改正して対応する考えを明らかにしている。
同省は併せて、不正利用防止に向け、原則すべてのEC加盟店に対し、ワンタイムパスワードや生体認証によって本人確認を行う「EMV3 Dセキュア」の導入を進める。2025年3月までにEC加盟店に対し、固定パスワード以外の本人認証機能の導入を義務づける方針だ。
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