2023.02.03 通販会社
ワールド、GHG排出量削減の「サステナブル新素材」を開発
(株)ワールドは2日、GHG(温室効果ガス)削減に向けたサステナブル素材をサプライヤーと共同開発し、従来素材と比較したGHG排出量の削減率を明確にしたと発表した。環境負荷を考慮した素材は、2023年秋冬から「CIRCRIC(サーキュリック)」という素材ブランドとして、ワールドグループでの使用に加えOEM、ODMを通して業界内を横断して拡大する。

アパレルメーカーによるSDGs実行のロールモデルに
22年8月に選定された「環境省 令和4年度サプライチェーンの脱炭素化推進モデル事業」の取り組みの1つ。ワールドグループは22年6月に発表したサステナビリティプランで、30年までにスコープ3(取引先や自社製品・サービス利用に伴う排出量)における製品1点あたり20%の削減を掲げ、26年度末にサステナブル原料の使用率20%をめざし、原料調達、製造までサプライチェーンの再構築とリサイクル原料の開発を推進している。
アパレルメーカーのGHG排出量は、これまで売上や枚数で換算をすることが多い中、ワールドグループではジャケット、ニット、ワンピースなどアイテムと素材ごとの排出量を換算することで、精度の高い管理を可能にした。
換算する上では、環境省から委託を受け脱炭素化推進モデル事業の事務局であるボストン コンサルティンググループとともに、原料から製品までサプライチェーン全体のGHG削減を分析し、削減率を明確に算出していく。この「可視化」の取り組みを機に、今後アパレルメーカーでのSDGs実行のロールモデルとして業界に広げていきたい考えだ。
サステナブル商品のブランドネームは「CIRCRIC」
今回の新素材を含め、今後ワールドグループがサステナブル原料(再生、リサイクル原料)、作り場(グリーンファクトリーなど)を活用して生産した素材と製品には、この秋冬から「CIRCRIC」というブランドネームを使用する。開発した2種の素材を含む「CIRCRIC」の使用で、定義しにくかったサステナブル製品の「環境貢献数値」を明確にすることが可能になる。
「再生ウール」はGHGを33.7%削減(ウール原料〈紡績、織布、加工〉の製造工程における対バージン比のGHG削減率)する。共同開発企業の中伝毛織(株)は、紡績段階での落ち綿とウール混率90%以上のニット商品、ウールの裁断端材などからアップサイクルした「再生ウール」をベースにコート、ジャケット、ボトム用の素材を開発。資源を再利用することで羊の飼育にかかわるGHG排出を削減した。
「再生ポリエステル×オーガニックコットン」はGHGを23.4%削減(ポリエステル、コットン原料〈紡績、織布、加工〉の製造工程における対バージン比のGHG削減率)する。同じく共同開発企業の豊島(株)は、ペットボトルから再生した「リサイクルポリステル」と、トレーサビリティ可能な「オーガニックコットン」を混紡した汎用性の高いシャツ素材を開発。どちらも、バージン原料(従来の製造方法による原料)と比較して大幅なGHG排出量削減を実現した。
■『CIRCRIC』
https://store.world.co.jp/s/brand/circric/
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