2022.01.26 調査・統計
小売ECの世界市場、27年まで平均成長率9.4%で成長持続
市場調査レポートプロバイダーのReport Oceanは25日、世界の小売業向けEC市場動向に関するレポートを公開した。20年の市場は約4695億ドルとなり、予測期間とした20~27年の年間平均成長率は9.4%以上の健全な成長が見込まれるとしている。

マーケ費用の削減・自動化による省人化・大手の投資などが市場拡大を後押し
今後8年間の世界の小売EC市場予測を目的とした分析は、アジア太平洋地域、北米、南米、ヨーロッパ、中東・アフリカなどの主要地域を対象とした。主な市場関係者には、「Alibaba Group Holding Ltd」「Amazon.com Inc.」「eBay Inc.」「Inter IKEA Systems B.V.」「Taobao」「Walmart Inc.」などが含まれ、製品も食料品や衣料品・アクセサリー、家具・室内装飾品、電化製品など多岐にわたっている。
市場の全体概要としては、地理的な規模でより多くの視聴者を取り込むことができること、マーケティング費用の削減、人員の使用をなくす自動チェックアウト手順、大手企業による投資の増加などが需要を後押しするとした。
ネット詐欺の横行が市場拡大の阻害因子に
一例として、Walmartは18年にFlipkartを買収し、Flipkartを独立させることで顧客基盤と市場でのリーチを拡大した。また、18年6月にIKEAは製品ポートフォリオの拡大のため、Lego、Sonos、Adidasと提携した。しかし、ショッピングサイトによる個人データの収集と使用に関する懸念が、20~27年の市場成長を阻害している。また、スマホの普及や小さな国や町でのネットの普及が進んでいることが、予測期間中の市場成長を高めると考えられるとした。
北米はインターネット接続の確保、購買パターンの変化、消費者意識の高まりにより、市場シェアの面で世界をリードする重要な地域となっている。一方、アジア太平洋地域は、20~27年の予測期間において、最も高い成長率・CAGRを示すと予想した。ライフスタイルの変化やモバイルインターネット利用の増加などの要因が、アジア太平洋地域の小売EC市場に有利な成長見通しを生み出すとの見通しを示している。
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