2021.12.16 調査・統計
21年の販売苦戦ランキング、1位は40%減で『うがい薬』
(株)インテージは15日、2021年が分かる指標の1つ『販売苦戦したランキング』を発表した。コロナ禍2年目。手探りはまだ続くが、人々の購買行動も前年にはない傾向が出ていた。前年に驚異的な売上となったうがい薬やマスクなどの衛生系商品は、反動で軒並み上位に。昨年大苦戦したほほ紅や口紅など、マスクで隠れる部分の化粧品も続落傾向にあった。

前年比40%減も、コロナ禍前の19年から1.4倍に
生活者視点に立ったマーケティングの実現を支援する同社が、全国約6000店舗から収集している小売店販売データ(10月分まで)をもとに、「今年、日用消費財の中で何がより苦戦したか」を推定販売金額の減少から振り返った。
それによると、1位は前年比60%となった『うがい薬』だった。コロナ禍の拡大予防などで前年は232%と大きく売り上げを伸ばしたが、今年は一転。それでも、コロナ禍前の19年に比べると約1.4倍に市場規模は増えている。
『総合感冒薬』は2年連続で減少
同じ医薬品でも違う動きを見せたのが、7位になった『総合感冒薬』(79%)。マスクや手洗いなど感染対策が進む中、2年連続で数字を落とした。10位の『口腔用薬』(80%)は、前年はほぼ横ばいだったが、今年に入って減少。直接のどに消毒液を吹きかけるタイプが、昨年8月に「うがい薬」と同様に大きく売り上げを伸ばす特需もあって増えたが、感染対策が徹底されたことなどもあり、今年は減少した。
コロナの感染予防対策となる衛生系商品は、前年に驚異的な売り上げとなった反動もあり、トップ10に5つ入った。2位の『殺菌消毒剤』(70%)は、外出時にアルコールなどで手を消毒することが日常的に続いていることもあり、前年より3割減ではあるが、コロナ禍前からは約2倍の市場規模。4位の『ぬれティッシュ』(74%)も減ってはいるが、アルコール成分が入ったものを中心に、19年より3割以上売り上げを増やしている。
『マスク』は25%減も19年比で3倍に
そして、昨年の売り上げ1位で、前年比440%を記録した『マスク』は75%にとどまった。品薄時より単価が落ち着いたなどの要因もあるが、19年に比べて331%と相変わらずの高止まり傾向。いまも街中を歩く多くの人がマスクをし続けていることや、オミクロン株の出現などもあり、この傾向はまだ続きそうだ。8位の『せっけん』(79%)、9位の『清浄綿』(79%)も、前年の反動が出た形となった。
眉目料やクレンジングなどで、一部回復傾向が見えた化粧品だが、マスクにかかる部分は縮小幅こそ減ったものの苦戦が続いた。3位の『ほほ紅』(72%)は需要が回復せず、2年前に比べると販売金額は47%と半分を割っている。また、20年の販売苦戦ランキング1位だった『口紅』は6位で77%。昨年の55%減に比べれば減少幅は減少したものの、コロナ禍前と比べた市場規模は35%。約3分の1まで縮小していることが分かった。
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