2021.10.27 通販会社
生協の21年上期、総供給高は1.6%増…コロナ禍前との比較で11.5%増に
日本生協連が26日発表した全国65主要地域生協の2021年9月度の供給高(売上高)速報によると、総供給高は2447億500万円(20年同月比101.6%)。4月以降最初の緊急事態宣言による需要の反動があったが、9月では20年を上回る業績となった。また新型コロナ感染拡大前となる19年と比較しても111.5%と伸長傾向をみせた。

6月以降は宅配が堅調に推移、冷凍食品が好調
上期(3月21日~9月20日)の宅配事業供給高は、20年比99.2%、19年同時期比116.9%となった。5月は昨年最初の緊急事態宣言による宅配需要の反動があったが、6月以降は堅調に推移。9月単月の供給高は20年比101.6%、19年比115.6%となった。調理冷食(特に麺や米飯、畜産、総菜)をはじめとする冷凍食品が引き続き好調だった。
同じく店舗事業供給高は、20年比96.3%、19年同時期比105.0%となった。宅配事業と同様に4~5月は前年比の落ち込みがあったが、6月以降は堅調に推移。また、分類ではすぐに食べられる総菜類が引き続き好調だった。
日本生協連の上期総供給高は2210億円は2.2%減
日本生協連の上期総供給高は2210億円(20年比97.8%、19年比113.2%)となった。緊急事態宣言による需要が増加した昨年と比較すると、反動により昨年に届かない事業が多くなったが、コロナ以前となる19年度と比較すると、いずれも100%を超え好調に推移している。
コープ商品事業供給高は、冷凍食品(冷凍麺や冷凍米飯)、飲料、加工食品(即席スープ)が好調で1738億円(20年比98.5%、19年比112.2%)となった。またNB商品を主とした日用雑貨を供給するキャロット事業は、マスクを含む日用消耗品のほか、化粧品や園芸用品、カレンダーが好調だったほか、防災関連が復調して188億円(20年比89.8%、19年比114.6%)。衣料品などを供給するカタログ事業供給高は265億円(20年比98.2%)、ギフト事業供給高は夏のギフトやECギフトが好調で18億円(20年比104.7%)となった。
宅配カタログは注文履歴からAIが総合評価し、必要最低限にする仕組みを構築へ
全国の生協で行っている宅配カタログは、食料品のほか衣料品や雑貨などを掲載したものなど、毎週平均して約10~30のボリュームがある。これまでは同じ情報を平等に提供することを重視していたが、組合員から「不要なカタログは割愛してほしい」「環境に配慮して紙を節約したほうがいい」などの声を受け、過去の注文履歴からAIが総合的な評価を行い、「宅配カタログ配布効率化」の仕組みを新たに構築することとなった。
8月からコープ東北サンネット事業連合下の会員生協で検証し、AI予測に基づき一部カタログの配布部数を50%削減した。また、カタログ配布部数を半分に減らしても利用は前年比90%台後半で推移していることから、必要なカタログを必要なだけ、効率よく組合員に届けられていることを確認した。今後も検証を続けるとともに、「宅配カタログ配布効率化」の仕組みを全国の会員生協へ展開していく考えでいる。
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