2021.09.17 調査・統計
D2C最大の課題、そもそも商品に世界観やストーリー性がない?
生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なう(株)ネオマーケティングが17日発表したD2Cをテーマにした調査『ここが難しい、D2C。』によると、商品のブランド世界観やストーリー性による差別化の重要性は多くが理解しているものの、そもそも商品に世界観やストーリー性がないことに課題を感じている人も3割近くいることが明らかになった。

ブランドにとって「世界観やストーリー」が商品機能と同じように重要と約6割が認識
消費者向けブランド業界での注目度が高まっているD2C。調査は2~6日、全国の20~69歳の男女で、D2Cビジネスに関わっている人、D2Cビジネスを検討している人632人に、「ブランドの世界観やストーリー」「商品開発」「サイト制作」「集客」などについて聞いた。
まず、「どのようにブランドの世界観やストーリーを創ろうとしているか」という問いには、「自社で顧客分析を実施」が67.4%で、自社での顧客分析が最もメジャーであることが分かった。「世界観やストーリーを創るうえで感じる課題」については、「顧客分析が活用できていないこと」が最多で41.5%。「社内の見解・解釈一致」も、39.4%に上っていた。
商品開発をする上での「差別化」については、「機能面(配合成分など)での差別化」と「ブランドの世界観やストーリー性での差別化」が、どちらも約60%。ブランドにとって、世界観やストーリーといった共感を呼ぶ要素・自分ごと化できる背景を作り上げることが、商品機能の差別化と同じように重要だという認識の浸透度合いが分かる。
商品開発の課題は「競合他社との差別化」が1位
では、「商品開発をしていく上で課題に感じていること」については、「競合他社との差別化ができていないこと」が最も多く40.5%。「差別化」がうまくいっていないと感じている人が多いことがうかがえる。一方で、「ノウハウ不足」が37.5%。さらに「適切な訴求メッセージが分らない」(29.6%)、「ブランド世界観やストーリーがないこと」(29.4%)という声もあった。
「D2C事業のサイト制作で感じている課題」は、「社内に知見のある人・デザインできる人がいない」が37.5%、次いで「どこから手をつけたらいいのか分からない」が27.2%だった。関わっている人、検討している人も、サイト制作に関してはいまだ進んでいない、リソースが充分に割けていない場合も多いようだ。
D2Cで利用している広告は「ディスプレイ広告」「リスティング広告」が約4割
「D2C事業の集客のために利用している広告」は、「ディスプレイ広告」「リスティング広告」が約40%、「SNS広告」「アフィリエイト広告」が30%強となり、このWEB広告の主要4種類は、どれもほぼ均等に利用されていることが分かった。昨今、拡大傾向にある「SNS広告」は36.2%と、アフィリエイト広告の35.1%を抜いて存在感をみせている。
D2C事業の「集客」で感じることは、「社内に知見のある人がいないこと」が37.5%、「社内で運用しているがうまくいっていないこと」が30.4%、「集客方法が分からないこと」が29.4%と、社内体制に関する課題が並んだ。D2C事業が初期段階であるが故の悩み、広告改善における悩みが目立った。特に、集客を社内で行う場合、広告を出したはいいがどう改善すれば良いか分からない状態に陥る人は多いのかも知れない。
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