2021.02.09 通販支援
ファンコミュニケーションズは減収減益、検索アルゴリズム変更が影響
(株)ファンコミュニケーションズが8日発表した2020年12月期(20年1~12月)連結決算は、売上高が前期比14.1%減の293億7900万円、営業利益が同23.9%減の28億5200万円、純利益は同20.0%減の19億9100万円となった。
広告主の予算削減、検索アルゴリズム変更が影響
新型コロナウイルスの感染拡大の影響による一部広告主の予算削減や、消費者の消費に至る導線の変化などの影響により、売上高が減収となった。また利益面では、減収に伴い売上高固定費比率が上昇し、減益となった。
主要事業のインターネットマーケティングサービス分野では、ネット上のコンテンツの表示順位を決定する検索アルゴリズムの変更や、プライバシーに関する取組が推進されており、ネット広告の仕組みや掲載するメディアに影響が出ている。一方、ネットユーザーの動画視聴時間増や今後の通信環境の高速化などもあり、動画広告市場の成長が見込まれている。
「A8.net」は苦戦、「seedApp」はゲーム好調で増収
主力サービスのアフィリエイト広告サービス「A8.net」、スマホアプリ向けCPI 広告サービス「seedApp」などを提供するCPAソリューション事業は、売上高が前期比6.2%減の225億6500万円、セグメント利益は同12.0%減の38億1800万円となった。構成比は76.8%(前期は70.4%)となった。
seedAppはコロナ禍でスマホゲームのインストールが促進され増収となった一方、A8.netは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による一部広告主の予算削減や新規広告主獲得の停滞の影響を受け、減収となった。A8.netの利用広告主数(稼働広告主ID数)は3182(前期は3468)、参加メディア数(登録パートナーサイト数)は288万9117(同271万1938)となった。
ADコミュニケーション事業は3割減収
一方の主力サービスであるスマホ向け運用型広告サービス「nend」などを提供するADコミュニケーション事業は、売上高が前期比34.6%減の61億4300万円、セグメント利益は同86.5%減の9400万円となった。新規事業の企画・開発を推進した一方、大手プラットフォーマーへの広告予算の寡占化を背景として、nendの稼働広告主が減少したことや、昨年12月に撤退したnex8の影響を受け、減収となった。
通期も減収減益予想、広告予算投下に期待
21年12月期(21年1~12月)の業績予想については、売上高が前期比1.6%減の289億円、営業利益が同4.7%減の27億2000万円、純利益は同5.1%減の18億9000万円を見込んだ。
大手プラットフォーマーへの広告予算の寡占化が進み、コロナ禍による一部広告主の予算削減などの悪影響も継続することを予想。一方で、消費者によるインターネット利用が堅調であることが見込まれ、オンライン化の加速に伴い新たに広告予算を投下する業種が出てくると想定している。
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