2019.12.03 調査・統計
「ONE TEAM」が流行語大賞、「〇〇Pay」もTOP10入り
今年話題になった「ことば」に贈られる「新語・流行語大賞」が2日発表され、年間大賞には、史上初のW杯ベスト8入りを果たしたラグビー日本代表のスローガン「ONE TEAM」が選出された。通販関連では、モバイル決済サ-ビスの競争激化を反映して『〇〇ペイ』がトップ10入り。ノミネートされていた『キャッシュレス還元事業』『サブスク』は、選に漏れた。
「軽減税率」「免許返納」も入選
(株)ユーキャンと(株)自由国民社が、この1年に生まれた「ことば」の中で、目や口や耳をにぎわせた新語などを選ぶ「『現代用語の基礎知識』選 2019ユーキャン新語・流行語大賞」。新元号の「令和」、消費税増税にかかわる「軽減税率」なども、トップ10に名を連ねた。
トップ10に入った『〇〇Pay』について、大賞審査委員会と大賞事務局によると、キャッシュレス決済はクレジットカードや非接触ICカード、QRコード決済などさまざまだが、消費税増税を機に、スマホを使うQRコード決済と電子マネーの覇権競争が激化している。
電子マネーは専用のカードかアプリを入れたスマホをかざして決済するもので、発行枚数はクレジットカードを上回っている。QRコード決済はスマホのアプリで店舗側で表示するコードを読み取るか、スマホ画面に表示されるコードを読み取ってもらって決済する方法で、店舗としても導入しやすく、急速に拡大している。
ポイントを獲得したい人々が電子マネーから還元率の高いQRコードに移っているという。QRコード決済はPayPay、楽天ペイ、d払い、LINEペイ、メルペイなどなど、乱立状態。いずれにしろ遠からず淘汰が起こることは避けられない。○○ペイを使うならば、還元率の高い今がチャンス。アベノミクスで給料が上がらない庶民のささやかな防衛策である――。
「サブスク」「キャッシュレス」は入選せず
ノミネート語の一つだった『キャッシュレス・ポイント還元』は、『〇〇Pay』ともかかわりが大きい。10月1日の消費税率引上げに伴い、キャッシュレス対応による生産性向上や消費者の利便性向上の観点も含め、消費税率引上げ後の9か月間に限り、中小・小規模事業者によるキャッシュレス手段を使ったポイント還元を支援する事業だ。
事業を主導する経済産業省によると、登録加盟店数は12月1日には約86万店。現在の登録申請数は約94万店に上るという。
通販関連では最もかかわりが深い言葉だった『サブスク』。定額制商品販売・サービス提供を行うサブスクリプション・ビジネスモデルが世界中で浸透する中、日本でも「モノ消費からコト消費へ」「所有から利用へ」と、消費者意識が移行。衣食住関連やエンタメなど多岐にわたる業界でも採用され、収益の増加と安定化につなげている。
昨年12月には、サブスクビジネスの振興を目的に、(一社)日本サブスクリプションビジネス振興会が誕生。優れた運営企業を表彰する公募型の表彰制度『日本サブスクリプションビジネス大賞』を創設した。今年の受賞企業は、12月9日に開く表彰式で発表される。
「定額制サービス」は分かるが、「サブスクリプション型」という言葉と内容は知らない人がまだ多いなど、認知度は高いとは言えない。音楽聴き放題や動画見放題などが中心だが、便利さやより良いサービスに結びつく「顧客と企業の新しい関係性」は、企業や産業の変容にもつながり、来年以降も一層、注目度が高まりそうだ。
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