2018.10.01 調査・統計
17年の国内AI市場規模は2568億円に、導入企業は4.4%
MM総研が人工知能技術のビジネス活用状況調査を発表
(株)MM総研がこのほど発表した「人工知能(AI)技術のビジネス活用状況調査」によると、17年度(17年4月~18年3月)の国内AIビジネス市場規模は2568億円に達する見通しとなった。
同調査は、ビジネスにAI技術を導入済みまたは検討している国内企業2万936社に対して実施したインターネット調査の結果をまとめたもので、回答件数は予備調査2万936サンプル、本調査1680サンプル。調査期間は18年9月12日~14日。
AI市場は拡大を続け、18年度には2736億円の見通し
国内AIビジネス市場は17年度に2568億円の規模となり、18年度には前年比6.5%増の2736億円となる見通し。その後も年平均成長率7.6%で拡大を続け、22年度には3437億円に達すると予測している。ただし、19年秋に実施が予定される消費税増税の影響で21年度から成長は鈍化するとみている。
AI導入企業は4.4%にとどまる、金融系の取り入れが先行
予備調査も含めた回答企業全体のうち、18年9月時点でAI技術をビジネスに導入した企業は921社(4.4%)で、17年6月時点に実施した調査結果の1.8%と比べ2.6ポイント増加している。
また、導入の検討をしている企業は20.1%で、同2.2ポイントの増加となっている。業種別導入率は、「金融」(12.2%)と「情報通信」(10%)で高く、次いで「エネルギーインフラ企業」(6%)、「製造業」(5.8%)、「サービス業」(5%)の順となった。
さらに、AIソリューションを活用または活用検討している企業に、「最も利用している」または「最も利用したい」AIソリューションを聞いたところ、「需要予測や予兆分析などのデータ分析サービス」(13.8%)、「大量の文書データからセンテンスを抽出してくれるサービス」(8.6%)、「機械や部品の故障予測サービス」(8.4%)の順で多く回答が得られた。
同社は、「需要予測や予兆分析などのデータ分析サービス」が最も多かったのは、AIの利用方法としては最もスタンダードなニーズが色濃く出た結果と分析した。なお、3位の「機械や部品の故障予測サービス」と回答した企業は製造業に多く、4位の「行動データからリスクを算出して個人に最適な料率やプランを推薦するサービス」では、電気やガスなどの業種が多かったとしている。
導入企業の6割が効果を実感
最も利用頻度の高いAIシステムの導入効果については、導入した企業の20.1%が「想定以上の効果があった」、44.6%が「想定通りの効果があった」と評価。その理由として、多くの企業が「AI導入時の目的が明確だったため」や「データサイエンティストなどの適切な人材、もしくはパートナーがいたため」を挙げている。
その一方で、導入した企業の19.8%が「想定したほどの効果はなかった」、2.2%が「効果は全くなかった」と回答。理由として、多くの企業が「保守・運用コストが想定以上に膨らんでいる」「導入する現場の担当者とデータサイエンティストの連携が上手くできていない」と答えている。
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