2017.11.16 調査・統計
AIシステム市場規模、2021年には2501億円に拡大
IDC Japan(株)が15日発表したAIシステム市場調査によると、16年の国内コグニティブ・AIシステム市場規模は158億8400万円となった。さらに3年後の2021年には2501億円に達すると見込んだ。
同調査は、同社が国内コグニティブ・AIシステム市場を調査し、16年の同市場の分析結果および17年~21年の市場予測をまとめたもの。同調査ではコグニティブ・AIシステム市場を「自然言語処理と言語解析を使用して質問に応答し、機械学習をベースとしたリコメンデーションとディレクションを提供する技術」として定義している。
AIシステムを全社・複数部門で利用する企業は9.6%
16年の国内コグニティブ・AIシステム市場規模は、ユーザー支出額ベースで158億8400万円。企業によるAI利用気運の高まりが見られたものの、効果の実証実験が多くを占め、実際のビジネスへの適用は少数に留まったとした。また、ユースケースでは、専門職の分析・検索をサポートするナレッジワーカー向けのデジタルアシスタンスや、製造業での品質管理などの利用方法が多かったと推定している。
17年3月に従業員100人以上の国内ユーザー企業500社を対象に実施した「コグニティブ・AIシステムに対する意識調査」では、全体の57.4%が「AIが自社ビジネスへ何らかの影響を及ぼす」と答えており、特に従業員100~249人の中小企業が関心を寄せていることが判明している。同社はこれらの結果について、企業における人材不足対策への期待およびAIによるビジネス競争力低下への脅威によるものと推定。その一方で、AIシステムを全社・複数部門で利用しているユーザー企業は全体のわずか9.6%に留まり、普及には至っていない現状も明らかとなった。
17年の市場規模については、実ビジネスへの適用が増えることから、市場は急速に成長すると予測。18年以降は金融などでの詐欺検出・分析、全業種での自動顧客サービスなどへのAI適用が進み、16年~21年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は73.6%に達すると予測している。また、21年の市場規模は2501億900万円に達することが見込まれている。
これらの結果について、同社Iソフトウェア&セキュリティ・ITスペンディンググループディレクターの眞鍋敬氏は、「ベンダーおよびシステムインテグレーターでは、今後のコグニティブ・AIシステムのビジネス展開期に備えた、AIの実ビジネス適用のためのコンサルティング、教師データの構築・作成支援サービスなどが必要となるだろう」と分析している。
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