2022.09.06 通販会社
食べた後に値決めするECサイト『ノウタスモール』がプレオープン
家族農家が持続可能な社会の実現を目指すノウタス(株)は5日、生産者のとっておきの逸品を、ストーリーとともに楽しめるECサイト『ノウタスモール』をプレオープンした。消費者が食べた後に価格を決められる、フェアでインタラクティブな新しい流通の仕組みだという。

全国各地の逸品を追加へ
ノウタスによると、農作物の価格の決まり方は非常に複雑なものであり、必ずしも原価や味によって決まるものではない。そして、長年の流通市場の大きな流れの中で固まった相場に変化を与えることは容易ではない。
一方で、個人の嗜好性が多様化する現代において、「市場価格」と「個人が感じる価値」にはギャップが発生していると考えられる。このギャップを埋めることで生産者の持続可能性を高め、各消費者にとって価値のある生産物を持続的に流通させる仕組みが構築できるという。
プレオープンの第1号店舗は実証実験でも好評だった『岡木農園の巨峰、シャインマスカットのセット』からスタートし、熊本のいちご、山梨の柿、老舗の海苔などの隠れた逸品を追加する準備中だ。同時に運用面の検証を行い、順次規模を拡大していく考えだ。
市場価格の1.4倍の価格を決済
『ノウタスモール』開発のきっかけは、岡木農園との会話だった。「ここ数年間、ぶどう業界ではシャインマスカットが隆盛を誇っている。一方で、巨峰の価格と生産量は年々相対的に下がっており、巨峰の生産をやめてしまう農家も増えている」――。そんな忸怩たる思いを聞きながら、生産者が消費者に価値を問うことのできるプラットフォームの開発の検討がスタートした。
6月、12人の消費者を対象に「巨峰を食べてもらってから価格を決めてもらい、市場価格と比較する」という実証実験を行った。それによると、ほぼ全ての人が、市場価格よりも高い1.4倍の価格を決済する結果となった。
ポストプライシングサービス「あと値決め」を導入
一方、全国の生産者にヒアリングを重ねる中で、巨峰と同じ課題が他の農作物や海産物、畜産物でも起きていることが判明。『ノウタスモール』は順次掲載商品の対象を広げ、消費者と生産者双方の満足度が高く、持続可能性の高い流通の仕組みを構築していく考えだ。
味わってから価格を決める決済の仕組みには、業務提携先である(株)ネットプロテクションズのポストプライシングサービス「あと値決め」を導入する。消費者が実際に体験した「あと」で自ら「値決め」ができる仕組みで、実際に食べたあとの満足感や生産者への応援といった要素を、価格に取り込むことができる。
また同社は、『ノウタスモール』を今後開発が予定されている家族経営農家のDXを支援するバーティカルSaaS(Farming as a Service)の一部として位置付け、家族経営農家の持続可能性の向上に寄与する考えを持っている。
■『ノウタスモール』
https://mall.notas.co.jp/
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