2022.05.13 調査・統計
化粧品容器・パッケージの国内市場 、22年は1.3%増の1344億円に
総合マーケティングビジネスの(株)富士経済が12日発表した『化粧品容器・パッケージの市場調査』のまとめによると、2022年の国内市場は前年比1.3増の1344億円を見込んだ。SDGsの取組みでエコ化や原料の代替が進み、緩やかな拡大が予想されるとした。

コロナ禍で化粧品やトイレタリーの需要が減少
調査は21年11月~22年3月。原料メーカー、容器・成型メーカー・商社、化粧品メーカーなどを対象に、化粧品容器・パッケージに対する取組みなどを明らかにした。市場はボトル容器、押出チューブ、ラミネートチューブ、ジャー容器を対象とした。
それによると、20年はコロナ禍によるインバウンド需要の消失と外出自粛などを背景に、スキンケアやヘアケア、ボディケアなどの化粧品やトイレタリーの需要が減少したことで、市場は大幅に縮小した。21年は自宅で過ごす時間が長くなったことによる「おうち美容」の高まり、また、ワクチンの接種が進み外出機会が増えメイクする機会が増加したことから、化粧品市場がプラスに転じたことで、容器・パッケージ市場も拡大した。
スキンケア・ヘアケア用品が好調でボトル容器の需要が拡大
これらから22年は、ボトル容器の需要がスキンケア用品の好調に加え、ヘアケア用品も安定していることから増加し、市場は前年比1.3%増の1344億円を見込んだ。今後、インバウンド需要の完全回復は難しいとみられるが、スキンケアやポイントメイクなどを中心に化粧品市場は回復に向かうため、25年の市場は21年比4.7%増の1389億円が予測される。
19年までは一部の化粧品メーカーによる自主的取り組みで進められてきた「化粧品のサステナブル容器(環境対応容器)・パッケージ」の動向は、20年に入ると、一部の大手化粧品メーカーが自社のSDGs指針と連動させるかたちで環境対策に乗り出したが、一方で様子見するメーカーも多かった。
経産省の「化粧品産業ビジョン」を契機に大手メーカーがサステナブル容器を推進
サステナブル容器の取組みが本格化し始めたのは21年で、経済産業省が同年4月に「化粧品産業ビジョン」を公表したことにより、大手化粧品メーカーがサステナブル容器の採用を積極的に進めたほか、容器メーカーもボトル容器を中心にバイオプラス チックを使用したサステナブル容器の提案を開始した。
今後は、大手・中堅容器メーカーがサステナブル容器のラインアップを拡充させると予想される。ボトル容器やジャー容器の素材としてバイオプラスチックや再生PETなどの採用を増やし、化粧品メーカーへ積極的に提案するようになるとみられる。また、中小化粧品メーカーによるサステナブル容器の取組みも進むとみられる
将来的には、原料メーカー、化粧品メーカー、容器メーカー/商社、小売/流通、リサイクル業者などとの連携によるリサイクルの仕組みづくりが試行され、業界の垣根を越えた資源循環型モデルが確立されていくと予想され、バイオプラスチックや再生PETの採用にとどまらず、リサイクル容易性といった容器設計なども進むと期待される。
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