2019.08.01 マーケティング
アドフラウドが巧妙化、25年までに世界で5兆円に損失拡大も
(株)Phybbitが7月31日に発表した「アドフラウド調査レポート2019年7月」によると、アドフラウドの手口は年々高度化・巧妙化されており、「Android」ではインストールなどを自動で行う「インストールハイジャック」、「iOS」ではクリックしてない広告を表示したかのように偽装する「クリックフローディング」が多いことが分かった。

同レポートは、AI搭載アドフラウド対策ツール「SpiderAF」で解析した約4551億6066万件のデータを集計したもの。調査期間は19年1月1日~6月30日。
反社会的勢力の主要な収入源になるアドフラウド
アドフラウド(広告詐欺)は、不正な手法で広告のインプレッションやクリック、コンバージョンを水増しし、広告報酬を詐取する不正行為。世界広告主連盟「WFA (World Federation of Advertisers)」の最近の報告によると、アドフラウドは2025年までにおよそ500億ドル(約5兆4188億円)に増えると予測されている。反社会的勢力の主要な収入源になっていることから、近年問題視されている。

反社会的勢力の収入源
(アドフラウド調査レポートより抜粋)
アドフラウドの6割以上はAndroid
まず、スマートフォン広告でアドフラウドと認められたインプレッション数・クリック数のOSについて調べたところ、インプレッション数は「Android」が65%、「iOS」が35%、クリック数は「Android」が60.8%、「iOS」が39.2%に。いずれも「Android」が「iOS」を上回った。
(アドフラウド調査レポートより抜粋)
iOSに多い「クリックフローディング」「ファーム」
実際に表示・クリックしてない広告を表示・クリックしたように偽装する「クリックフローディング」は、全コンバージョン(利用者のアクション)の14.3%を占め、19年1月時の調査と比べて1.2ポイント増加。このうち68.7%が「iOS」だった。
(アドフラウド調査レポートより抜粋)
システム化されたボットやオペレーターが、大量の広告の表示やクリックを繰り返し、不正に広告報酬を稼ぐ「ファーム」は、全コンバージョンの20.1%を占め、19年1月時の調査と比べて2ポイント増加。OS別では、「Android」が41%、「iOS」が59%となっている。
他に、スマートフォンに入り込んだマルウェア(不正かつ有害に動作させる意図で作成された悪意のあるソフトウェア)が広告の表示やクリック、インストールなどを自動で行う「インストールハイジャック」は「Android」のデバイス&アプリ広告に多く見られるといった結果も出ている。
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