2020.11.19 調査・統計
自然派・オーガニック化粧品市場、2011年以降初のマイナス成長に?
(株)矢野経済研究所がこのほど公表した「2020年度 国内自然派・オーガニック化粧品市場動向調査」によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で市場規模はブランドメーカー出荷金額ベースで19年度を下回り、11年度以降で初のマイナス成長を予測している。

矢野経が調査、19年度は1.7%増
調査は8~10月。自然派・オーガニック化粧品メーカーや販売代理店、小売店、関係団体などに聞いた。自然派化粧品は、「天然植物原料が主成分」「化学合成成分の配合を抑制している」があてはまる化粧品。オーガニック化粧品は、「第三者機関のオーガニック認証を取得」「使用原料の大部分が⾃社および提携農園のオーガニック素材」「ブランドラインアップの大部分がオーガニック素材」のいずれかがあてはまる化粧品と定義した。
自然派・オーガニック化粧品の国内市場は、化粧品に関する安全・安心志向の高まりや、サステナブルな環境を意識したライフスタイルを考える消費者の増加とともに、敏感肌と自覚する女性が増えていることなどを背景に拡大を続けている。
イメージ先行ではなく、一般の化粧品に求められる機能も有するナチュラル・オーガニック化粧品の増加で訴求力が高まっており、消費者とのタッチポイントが増えていることなどから、19年度はブランドメーカー出荷金額ベースで前年度比101.7%の1400億円となった。
「ナチュラルコスメ認証制度」誕生も
20年には、日本初の「ナチュラルコスメ認証制度」が誕生した。広告代理店業および小売店業を展開する企業が新たな機関を立ち上げたもので、日本の消費者がオーガニック・ナチュラルコスメを購入する際の「選定ポイント」をベースに認定基準を定めた。ナチュラルコスメの認証基準を設ける取り組みは日本で初めてとなる。
00年代に入り、日本でも拡大するオーガニック市場には、05年の改正薬事法施行により異業種企業やスタートアップ企業も市場に参入。オーガニックの認証制度は欧州のエコサートやコスメビオ、米国のUSDAなど数多く存在するが、日本の認証制度制定が市場に与える影響と制度の普及が進むかどうかが注目されている。
店販休業の影響で20年度は7.9%減と予測
こうした動向の中、20年度の自然派・オーガニック化粧品市場規模は、ブランドメーカー出荷金額ベースで前年度比92.1%の1290億円と予測した。コロナ禍に伴う店舗休業期間があったことで、19年度を下回る見通しとなり、11年度以来初めてのマイナス成長予測となる。店舗休業の影響はECチャネルで一定のカバーはされたが、既存客の購買すべてを取り込むことは困難であり、カウンセリングを必要とする新規客の獲得は鈍ったものとみている。
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